2009/10/18(日)13:30
砂漠の薔薇
就寝前に読書をするのが習慣となっているのですが、最近、読み終えたのが、新堂冬樹著の「砂漠の薔薇」です。
内容は、お受験に苦悩する母親の話です。
幼稚園のお受験は、子供というよりも、親の試験という意味合いが濃いいです。
母親への増加するプレッシャー、情報交換の為のママ友との交流ストレス、金銭的な問題等、ハッキリ言って、重く暗い問題ばかりのように思いました。
又、自分が果たせなかった事を、分身である子供にさせたいという一心で、子供の為というよりは自分の為にお受験を頑張る主人公の姿に違和感を覚えました。
私は、お受験は、恐らく避けるでしょう。
そもそも、私自身、お受験の経験はないのですが、今、思えば母親の教育がちょっと変わっておりました。
「お父さんもお母さんも成績が優秀だったのだから、あなたも良いはず」
とずっと言われて育てられてきました。 遺伝子ってそんなに強いものなの!?と子供ながらに思いましたが、 今思えば、子供に責任を取らせる効果的な教育方法なのかもしれません。 成績が悪かったら、それは、自分のせい。 親ではない。
テストで80点台だと、母が怖い顔をして、
「どうするの? こんな点数で!」
と言われて、怒られたものです。
小学生の頃、意味もわからず、「短大に行く!」 と言ったら、 これまた母が、
「短大に行くのなら、お母さんは学費は出しません。 ロックスベリー(近所のパン屋さん)で働いて、自分で出しなさい」
といつも言われていました。 何故、ロックスベリーが出てくるのか、 当時から謎ではありましたが、 進学する大学も、4年生しかも母が通った男女共学の大学と言われ続けてきました。
素直な子供だったので、親に言われた言葉をそっくり受け止め、我ながら良い子だったな~と感心してしまいます。
親がレールを引いて、エスカレーター式に進んでゆくよりは、ある程度自分で頑張らせる育て方の方が良いと思います。
そういう意味で、育ててくれた親に感謝です。
読書感想から、それてしまいました