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エミリー=コールフィールド

エミリー=コールフィールド

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March 6, 2004
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カテゴリ:カテゴリ未分類
昨日から「ベートーベン」病にすっかり
やられてしまいました。
「ワルトシュタイン」・・・。
ほかは「熱情」「悲愴」「月光」「テンペスト(嵐)」
「告別」など、曲にあわせたタイトルがついている。
この曲に特にそういった「由来」のあるタイトルは
なく...ワルトシュタイン伯に献上され、その親しみと
敬意が込めて呼んでいるのである。

私なら、別のタイトルを考えるかもしれない。
聴けば聴く程、昨日のような、強く気高い風の存在を
感じる。それは草原を駆ける風。水面を揺らす風。

風が海を揺らし、細かいさざ波をたくさん作る。
落ち葉がさざ波に翻弄されるようにクルクル回転する。

風が草原に到着し、勢い良く駆け抜ける。
丈の長い緑の草が揺れ、風は舞い上がり、
木々を悪戯に揺らす。

人の力では及ばないような、大きな空気の対流に
瞳を閉じ、しばし、圧倒される。
木の葉のように、草原に立つ私のからだは、
飛ばされ、翻弄されてしまいそうだ。
ピアノの音が、耳にこだまする。
「ワルトシュタイン」1楽章
ピアノの力強い連続音が、風の揺れに合わせて
聴こえてくるようだ。聴こえているようだ。

春の風は生まれたばかりの草の「生きた」薫りを
運び、時にはその「生命」力でほかのものを
夢うつつだった世界から引きずりだしてしまう。
活動しなさい。もっとしっかり世界を見なさい。
とたしなめられているように。

「春嵐」(春先に吹く強い風)という季語が
ありますが、風のイメージがコレに近いでしょうか。
強い風。気高い風。
春はもうそこまで来ています。






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Last updated  March 7, 2004 01:41:10 PM
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