URUOIの記

2011/06/17(金)21:14

「ちょっといい話~マニキュア』 

心のひだ(104)

    皆さん、こんばんは~~~     今日は私は、草履のかかと貼り替え・植物植え替え・       古タオルの玉ねぎ&コーヒー染めなどやって遊んでました。     昨年と比べると、今初夏はなんか寒いような気がする。     昨日の夜はちょっとだけストーブを点けちゃいました     「昨年のこの時期は、もっと暖かかったような気がするわ。」     と思い、ふと昨年のブログを読み返してみる。     と・・・ところがっ・・・     気温のことなんか、すっかり吹っ飛んだ     昨年の今日、私は『財布事件』を起こしてたのでしたぁ     本当にあの時は、自分のことがショックでした。     皆さんも、”うっかり”にはお気をつけくださいね。     あ、今日の話題から完璧話が逸れてますわ        それでは改めまして・・・     『マニキュアの話』を。     先ブログで実家へ行った事に触れましたが、     その帰り、私はある高齢女性のお宅へ声がけ訪問しました。     彼女の夫は1~2年ほど入院していたのだけれど、     この4月下旬に他界された。     正真正銘”ひとり”になった彼女の近況などをお聞きし、     さて、帰ろうとすると・・・     「着物、素敵ねえ。どれ、もうちょっと明るいところで見せて。」     彼女は突っかけを履き、一緒に表へ出てきた。     元々裕福な家庭に育ったらしい彼女のこと。     着物にもさぞかしご興味があったのでしょう。     そのお宅の梅の古木の下で、ややしばらく私たちは、     着物談義をすることとなる。     「あ~、私も着物を着ようかしらぁ」     彼女は、明るく弾んだ声で言った。        さて、そんな着物話の最後の最後に私は、     ず~っと気になっていた彼女の指先を触った。     それは、割合濃いパールピンクの爪だった。     「キレイなマニキュアですねぇ。とても可愛い色です」     失礼ながら・・・     大正生まれの彼女には、ちょっと不釣合いな色ではあった。     彼女は恥ずかしそうに爪を隠しながら話し始めた。        ~~~~~~~~~~~~~~~   夫が死ぬ直前、外泊を許された日があったの。   その時、元々マニキュア好きな夫がね・・・    「マニキュアをしなさい。」と言ったの。   薄いのを塗ろうとした私に、夫が、   「そんな色じゃよくわからないだろ。もっと濃いやつにしなさい。」と。   それで仕方無しに、娘のマニキュアを塗ったのよ。   本当に恥ずかしいわぁ、こんな色。      そんな理由(わけ)なので、なかなかコレ取れないのよ。   昔ね、私の母が寝たきりになった時、   オムツ洗いで手が酷く荒れたことがあった。   そんなさなかのある時、友人たちと食事会があったのよね。   私の手を見た友人たちに、   「どうしたのっ、その手は」   と、とても驚かれたことがあったのよね。   その話は夫はとても嫌だったに違いない。   まあとにかく夫は、   手も爪も綺麗にしてるのが好きな人だったわね。        ~~~~~~~~~~~~~~~       家に帰ってから私は色々考えてみた。     勿論、私の推測に過ぎないのだけれどね。        その御主人はきっと・・・     「自分は、妻には苦労をさせず、こんなに綺麗にさせてます。」     っていう素敵な見栄があったのでしょう。     その証のひとつが、「綺麗な手」 だったんじゃないかな。             なんとなく、そう思えてならない私でした。                   

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