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テーマ:学校生活(511)
カテゴリ:連載小説
今日、バレー部の引退試合が行われる。
放課後、私も夏恋と体育館に向かう。 手代木先生が1年生チームで試合に出ると聞いてか、 バレーコートの周囲は大半が女子生徒だった。 急いだつもりだったけど、もうコートの最前列には行けない。 ―― その時、 「夏恋、ルミ!」 と3年生の女子友達が大きな声で呼びかけてくれて 最前列に手招きされた。 後から来たのに・・と二人で躊躇していると ありがたい事に友達2人が最前列から人ごみを割って 迎えに来てくれた。 そして周囲に聞こえるようにわざと大きな声で言った。 「夏恋、前で見てあげなよ。柏田君の彼女なんだからさ。」 夏恋は周囲に小さい声で「すみません。」と言いながら 私と手をつなぎ、前に進もうとしている。 “でも私は・・・。いいのかな?” 「ほら、ルミも早く。」 迎えに来た友達が二人の背中を押す。 ざわざわと騒がしい中に私たちについての話が耳に入る。 「柏田先輩の彼女なんだって。」 「柏田さん、彼女いたなんてショック!」 「ねえ、どっちが彼女?」 「背の高い美人のほうでしょ。」 ・・・私も夏恋も、ちょっと気まずくなる。 コートの向かいを見ると、小林君の彼女がいた。 夏恋を見ると手を振っている。夏恋も返していた。 私が小林君の彼女に手を振っている姿を想像した。 “似合わないな・・・。” ―つづく― いつもお読みいただきまして、ありがとうございま~す!☆m(^0^)m☆a(^0^)a☆ 第3章をマトメ読みしたい方はこちらへどうぞ♪↓ ☆片想いの体温(第3章・現在編)☆ ☆片想いの体温(第3章・現在編その2)☆ ↓最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。 ☆片想いの体温(第1章・高3編)☆ ☆片想いの体温(第2章・高1編)☆ emyの短編小説や好評だった「ビロードの背中」はいかがでしょう。 そして『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらで~す♪ ☆あらすじページ☆ 一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。 ポチッとしていただけたら嬉しいです☆☆☆ ☆モブログランキング☆a> ふぅ~、よかった♪ギリギリ今日中にアップできました☆ 雨が降るごとに、秋の気配・・・。そして近づいてくる『食欲!』の秋・・。 1000円ショップで、前面にでっかく《ヤバいっ!》と書いてある 体重計を購入しました。・・・頑張れ、自分!!(aco) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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