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Emy's おやすみ前に読む物語

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Feb 3, 2007
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カテゴリ:連載小説
21:45 《咲花》の閉店時間が迫る。



「・・・渡良瀬、どうしたのかな。」


「さぁ・・、乙女心は分刻みで変わるので。」


「喜春さん、もうすぐ旦那さんの命日だって・・・。」


「はい。お墓参りに行くので《咲花》お休みします。」


「夏恋さんと2人で?」


「いいえ。 お盆に3人で過ごしたから。

 命日は私だけが行きます。“デート”です。」


「・・お墓はどこにあるんですか?」


「C町です。」


「僕もその日から夏休みで、その先のD駅まで行って

 乗り換えます。C駅まで一緒に行きませんか?」


「・・・待ち合わせはできません。

 私、花を買ったり美容院に行ったりしたいので、

 何時になるか分からないですから。」


「何時でもいいです。携帯に連絡下さい。」



僕は手元にあった紙ナプキンに空に書く真似をする。
 
「喜春さん、ボールペン貸して。」


僕に少し強い口調で言われ、

喜春さんは勢いでボールペンを渡す。




「――必ず連絡して下さい。

 そうじゃないと、僕も帰省できないですから。」




財布から5000円札を出しカウンターに置くと、

逃げるように《咲花》を後にした。










家に着く。

22:00をまわって少し迷ったが、実家に連絡する。



「もしもし、おふくろ? ナオだけど、

 そっちに帰るの2日遅らせるから――。」






        ―つづく―







いつもお読み頂きましてありがとうございます!

    \(^―^)人(^0^)/


今日はいかがでしたか~?

次回をお楽しみに~!

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Last updated  Feb 3, 2007 07:38:37 PM
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