|
テーマ:小説書きさん!!(610)
カテゴリ:連載小説
「・・・手代木の事、好きなの?」
「柏田君こそ、夏恋の事 好きなの?」 柏田君は何も答えない。 私も、なんて答えてもらいたいのか。 柏田君の目が、何か言いたそうに私を見る。 口にするのを迷っているように・・・。 「――柏田君の話は、分かった。 私、寒くなっちゃった。」 「・・・ごめん。」 そして、深刻な空気を破るように少し冗談口調になる。 「じゃ、そうゆう事だから。」 自転車の向きを変えて、猛スピードで帰っていった。 私も、寒いのにぼんやりと背中を見送ってしまった・・・。 ―― 部屋に戻る。 柏田君から、同じ大学に行こうといわれた。 夏恋は地元の大学へ行く。 ・・・2人は卒業までって事? そして、私と柏田君がスタートする。 親の目も、夏恋の目も届かない新しい場所で。 でも、そんな事になったら、夏恋と私は友達でいられるのか・・・。 柏田君と私が同じE私大を受けるのは、全くの偶然って事にして ごまかしてしまおう。 友達は大学でも出来る。 一番下の弟の勉強を見てあげる事もない。 自分の時間はたっぷりある。 アルバイトだって出来る。 夏恋なんかいなくても、大丈夫―――。 ―つづく― いつもお読みいただき、有難うございます♪ そして2周年お祝いメッセージをくださった皆様、 ありがとうございました♪ 2006年5月18日から始まった『片想いの体温』も もう連載1年半が過ぎました・・・。 それぞれの片恋模様、どうなっていくんでしょうね! これから先の展開も、どうぞお楽しみに!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 22, 2007 10:27:46 PM
コメント(0) | コメントを書く
[連載小説] カテゴリの最新記事
|