Emy's おやすみ前に読む物語

2009/07/15(水)14:26

**Scene 7-3**

連載小説・中編(24)

「藍の言いなり 紅のぬくもり」 **Scene 7-3** 会社から少し離れたチェーン店の焼き鳥屋に入る。 18:20  ギリギリで2人のテーブル席に座れた。 「いらっしゃいませ。お飲み物からどうぞ。」 20代前半位のハーフのような顔立ちの男の子。 「私はウーロン茶。真純は?」 「中ジョッキ。」 運ばれてきたビール、里美とグラスを合わせた後、 私は2/3を一気に飲んだ。 注文した焼き鳥を食べながら、他愛ない世間話を少しして、 核心に触れてきたのは里美のほうだった。 「・・・ついにこの日が来たか。」 「ついにこの日が来た。」 「いい機会じゃない。あんな男とは別れたほうがいい。」 「そうね・・・。」 「奴から何か言って来た?」 私の心中を察してか、里美は孝夫を”奴”と表現する。 「今までと変わらないからって・・・。」 「はあ? それだけ?!」 「・・・。」 「って事は、婚約しても、真純と付き合うつもりでいるの?」 「・・・。」 「あきれた。・・・で、真純はどうするの?」 「・・・。」 何も答えられなかった。 こんな状況に成り下がっても、私はやっぱり孝夫が好き。 また、孝夫のいない生活が考えられなかった。 「―――はいはい。 前から真純にもあきれてたけどね。 ・・・今まで、何があっても私は真純の味方して来たつもり。 これからも、何があっても真純の友達でいたい。 だから・・・、愛人はだめだよ。 誰かを泣かせるような恋愛はだめだよ。 真純は、ピュアで素直で・・・ 私、真純のそういうところ大好き。 だけどもっと賢くならなきゃ。 桐原さんはズルいよ。ズルい男だよ!」 その時、私の携帯のメール音がなった。 熱くなりかけた里美が冷静になる。 「・・・真純、電話鳴ってる。」 私は、メールだから後ででも・・・と思いながら ”孝夫かも”と期待する。 「メール、桐原さんじゃないの?」 私は携帯をカバンから取り出し、画面を開く。 ―――三村からだった。 ----------------------------------------- 関東地方も梅雨があけました! 後半はほとんど降ってなくて、暑い日ばかりだった気がする・・・。 青森に親戚がいるので、毎年水不足が大変と聞いています。 降るべき時にじっくり降るのも、きっと大切な自然の循環なんですよね。 今年の夏は水不足大丈夫かなあ・・・。 ともあれ、夏! 真純ちゃんの恋愛も、雨模様はそろそろ終わって カラッと晴れた夏の空みたいに パァー!!っと明るく行ってほしいもんです! あっ、そうだ! 先日お話しした、私が気になる焼き鳥屋さん。 仕事がたまたま早く終わった日に閉店間際で寄れたんです! 念願の焼き鳥を早速購入&持ち帰って食べました。 美味しかった~~! 特に手羽先!!絶対また買いに行くぞ~~! 小さなご褒美が、日々の元気の源なんです♪ おまけ: 「片思いの体温」ファンの皆様・・というか手代木先生びいきの方?に もうすぐ嬉しいお知らせが届くかもしれませんので、お楽しみに~!

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