ETICのメルマガ (1)┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬ ┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐├┼┏┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷━━━━━━━━━┷┷┷┷┓┼┼┼┼┼┤ ├┼┨ ETIC.mailmagazine ~プロを目指す学生たち~ ┠┼┼┼┼┼┤ ├┼┗┯┯┯┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻┷┷┷┓┼┤ ├┼┼┼┼┼┨ 2005.8.20 Vol.118-1 (全3話) ┠┼┤ ├┼┼┼┼┼┗┯┯┯┯━━━━━━━━━┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┛┼┤ └┴┴┴┴┴┴┴┴┴ ┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘ ┃ ┃ ■■ ┃ ■■ ~ Always be ambitious ! 今の自分を生きる~ ┃ ■■ ┃ ┃ ┃ □ 樋栄 ひかる(ひえ ひかる)さん ┃ ┃ ┃ □ Ena Communication Inc. ┃ (イーナ・コミュニケーション・インク) ┃ ビジネスコミュニケーション研修講師&会社経営 ┃ *ウェブサイト : http://www.ena-comm.com ┃ *ブログ : http://plaza.rakuten.co.jp/enacomm ┃ ┃ ┃ □ プロフィール ┃ 大阪府出身。 ┃ アメリカオレゴン州・州立大学卒業。 ┃ 英会話スクール経営、実業団ソフトボールチームの専属通訳を経て ┃ 某メーカーに就職。 ┃ 秘書、イベントマーケティング部での企画運営、 ┃ 研修サービス部で人材育成プログラムの開発と講師を担当する。 ┃ 2003年ハワイでEna Communication Inc.を登記後、 ┃ 2004年2月完全独立をはたす。 ┃ ┃ ┃ 【本号のポイント】 ┃ ┃ 「もし今この場で死んだとしても、 ┃ 『スッゴイいい人生』だったと思える人生でありたい」。 ┃ ┃ ┃ みなさんは今この場で自分の人生を終えるとしても、 ┃ 「スッゴイいい人生だった」 ┃ 「最高の人生だった」って思えますか? ┃ 心残りなことはありませんか? ┃ ┃ ┃ 今回のお話の主人公、樋栄ひかるさん。 ┃ ┃ まるで幼い子どものように無邪気で、 ┃ いつでも「自分らしい」自然体でいる彼女。 ┃ ┃ そのおどけた表情とキラキラとした笑顔を目にしていると、 ┃ いつのまにかヒカルワールドに引き込まれていく・・・。 ┃ そんな不思議なオーラを放つ女性、ヒカルさん。 ┃ ┃ ┃ ようこそ、ヒカルワールドへ。 ┃ これからみなさんを楽しいヒカルの国へご招待いたします。 ┃ ┃ Have a good trip !! ┃ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃●第1話: 自分は「自分」 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃○第2話: 「好きならやればいい」 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃○第3話: ヒカル流 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ---------------------------------------------------------------------- ~第1話~ 自分は「自分」 ---------------------------------------------------------------------- ■■ ■■ 模索期 ■■ バシャン、ザブ~ン。 ブクブクブクブク・・・。 「おぉー!ヒカルちゃんすごい!ヒカルちゃんすごい!」。 「えっへん。なんてったってアタシは潜りの天才なんだから」。 キャンプ場の河辺で大人たちにもてはやされ、 ヒカルはすっかり得意気になっていた。 ちょっとでもヒカルが面白いことをすれば、 大人たちはそれをすごいと言って褒めちぎった。 「できる!アタシはできる子なんだ」。 人から褒められることが、ヒカルの自信につながった。 それが「自分」という存在を意識し始めた時だった。 小学校時代。 小学1年生というと、入学して友達を沢山作るなど 学校生活が一番楽しい時期である。 しかしヒカルにとっての学校生活はあまり楽しいものではなかった。 限られた小さな世界であるクラスでの友達関係は ヒカルにとって窮屈で退屈なものだった。 周りの同級生とはあまり溶け込めずにいた。 そんな中、特にヒカルと合わなかったものが 女の子独特の「グループ」という世界だった。 「ねぇねぇ、みんなでトイレ行こうよー」。 「(なんで私がそんなことに合わせなきゃいけないの?)」。 そこにはグループの暗黙のルールがあり、 縛られているようで窮屈だった。 ヒカルは自分がどうしたらいいのか見えないでいた。 ■■ ■■ 「自分を受け入れる」 ■■ ある時、道を歩いていたヒカルの目に留まったモノ。 それはアメリカで1ヶ月間ホームステイをするプログラムだった。 日本とは違う、他の世界を見てみたいと思った。 好奇心の矛先はアメリカへ向いた。 小学6年生の夏休み。 両親の心配をよそに、ヒカルは単身アメリカへ飛び立った。 幼いながらもアメリカの自由な気風に衝撃をうけた。 日本にいた頃とは全く違う世界、アメリカ。 誰もかれもみんな自由。 日本にはないような大きな空、広い大地がひろがっていた。 ホームステイ先の家族は 「Hello !」と言って、熱い抱擁と温かい笑顔で迎えた。 ごく自然に、ありのままのヒカルを受け入れてくれる 居心地のいい場所だった。 日本とは違い、一人一人が自分の意見・考えを持ち 堂々と発言している姿にヒカルは驚きを隠せなかった。 日本では周囲に合わせることが美徳とされるが、 ここアメリカでは正反対だった。 今までモヤモヤしていた心の霧が晴れていくように感じた。 「これでいいんだ。今の私のままでいいんだ」。 そう思うことができた。 ヒカルはこの地、アメリカで 「今の自分を素直に受け入れる」ことを教わった。 「自分は自分」。 そんな確信を胸に、日本へ戻ったのだった。 ■■ ■■ 好きなこと ■■ 中学校・高校時代。 幼少時代に感じたアメリカへの憧れが ヒカルの興味を「英語」に向かわせた。 「寝ている時間ほど無駄なモノはない。 寝るぐらいなら英語をやってたい」。 ヒカルは英語に熱中した。 朝は5時に起きてラジオ英会話。 昼は学校で、夜は家でラジオ英会話を聴いていた。 学校では常に制服の下にラジオを忍び込ませ、 授業中だろうと関係なく英会話を聴いていた。 学校の勉強は、ほとんど興味がなかった。 テスト前になると、周りの友達はみんな必死に勉強していたが ヒカルにとってはあまり重要なことではなかった。 だからテストで赤点を取ることもしばしばあった。 今「自分のやりたいこと」が英語。 ヒカルにとって、英語に触れている時間が 何よりも「自分」を感じることのできる時間だった。 幼少期からヒカルは「感覚」で動いていた。 心理学的に分析をすると、ヒカルみたいなタイプは一般的に「感化型」 と言われ、自分の感覚に基づいて行動する。 ヒカルにとっての感覚とは自分自身の欲求に素直になること。 「好きなこと・やりたいことをやる」という感性そのものだった。 ヒカルが日々の生活を楽しんでいた原動力は、 とてもシンプルだけど大切なこと。 今の「自分のやりたいことをやる」ということだった。 第1話終わり (文中敬称略) ___________________________________ |