双子座03度 「テューレリー庭園」
双子座03度のサビアンシンボルは 「テューレリー庭園」。パリにあるテューレリー庭園はフランス式の庭園で、自然の造形を取り入れたイギリス式庭園とは異なり、人工の美を強調したスタイルになっていると言われています。自然の造形を取り入れたものはすべてが分離されていないので、自然界が持つカオスな感じや全体性が感じられますが、人工の美と言ったときには、それは整理整頓されコントロールされたものへと姿を変えます。きのう、たまたま見ていたルーブル美術館を取り上げたTV番組にテューレリー庭園が出てきてビックリ。その番組によると、テューレリー庭園はルーブル美術館の管轄なので、庭園を運営しているのはルーブル美術館なのだとか。私はパリは全然詳しくないので「そうなんだ」と思いましたが、番組の中でも「このことを知っている人は意外と少ない」と言っていましたので、現地パリの人たちもあまり知らないことなのかも知れませんね。でもこのブログを書くために双子座03度のサビアンシンボル「テューレリー庭園」にフォーカスしていたときにたまたま見たので、「わぁ!ラッキー」と思いました。テレビのモニター画面を通じてでも、その姿を見るのは初めてだったからです。その庭園がどのようなものか、それを見ることができたのは、とてもタイムリーでしたし、ほんとうにラッキーでした。たしかに映像に映ったテューレリー庭園は、ピシッと直線や長方形で区切られた配置をしていました。そしてその区画の視線上には、大きな観覧車や凱旋門など人が作った偉大な物が、その直線美の向こうにそびえたっていました。自然界には直線は存在しませんので、たしかに直線にあふれるテューレリー庭園は人工美の世界ということができると思います。でもそのドキュメンタリー番組の中でも、テューレリー庭園担当のルーブルのスタッフが長方形の池のお掃除を監督している間も、カモの親子や水鳥の卵を大切にしている姿が印象的でした。一方的に自然界を支配するというよりは、人工美と自然界との共存共栄の調和の方向性を大切にしているという姿勢が、わたしには伝わってきました。ちなみに、このテレビ番組の中では、「テューレリー」とは呼ばれていなくて、たしか「「チュイルリー」というように発音されていたように思います。まぁ、フランス語を日本語の発音に置きかえるのはなかなか難しいのかもしれません。テューレリー庭園のことをくわしく知りたいと思いネットで調べてみたのですが、「テューレリー庭園」で検索すると、双子座03度のサビアンシンボルについての解説ばかりが出てきます。でも「チュイルリー公園」という言葉で検索すると、そのパリにある公園についてのサイトにアクセスできることがわかりました。この名称の由来は、その場所に中世以来、瓦(チュイル)の制作工房があったことから、チュイルリーと名付けられたとのことでした。パリの真ん中ルーヴル宮とコンコルド広場の間にあって、面積はおよそ23ヘクタール。パリで最も古いフランス式庭園のひとつで、1991年にセーヌ河岸地区の一部としてユネスコの世界遺産にも登録されているのだそうです。たとえば人工衛星からの画像を見ると、手つかずの自然の場所と人の手が入った都市や農地などは、一目瞭然の違いがあることがわかります。手つかずの自然の場所は、有機体のような(ようするに、ちょっとごちゃごちゃとしている)自然の造形美があるのに対して、人間の手が入った場所は、直線や円形の曲線など、いわゆる幾何学模様のような形が並んでいるのです。この双子座03度のサビアンシンボルがいっているのも、その人工美のことになります。手つかずの自然の豊かさや美しさを褒め称え、それをナチュラルなな形のまま守ろうとするのは、双子座のひとつ前のサインである牡牛座や、双子座とはスクエアーの関係にある魚座などです。それに対して双子座においては、人(の知性)がつくりだすもののほうに関心が移動します。なので双子座においては、自然界はカオスに満ちたものだからこそ、それを知性で把握したい、という欲求が優勢になります。もともと双子座など「風」のサインは、分割したり分類したり、ひとつにつながっていた全体性を細かく分けて行くことで認識する基本姿勢を持っているので、自然界の植物たちにも一つ一つ名前が付けられることで認識され、そしてそれらはいくつかの種類に分類されて行きます。そういった認識に基づいて、全くの手つかずの自然な土地に、人工的な庭園が造られて行きます。この行為は、左脳的と言えると思います。双子座の支配星は水星なので、論理性が前面に出できたり、分裂・分離させて行く方向性で理解して行くのです。そのことによって得るものももちろん大きいのですが、失うものもあります。それは一体性や全体性です。たとえば人体をメスを使って切り刻んでいったときに、さまざまな臓器などの内部の構造についての知識は増大しますが、そうすることによって、人体全体を動かしている「生命」の正体を突き止めることはできません。人体の中で生命がつつがなく働くには、一体性や全体性のまとまりが必要です。ドデカテモリーは、この03度の中の前半が双子座、後半が蟹座になります。前半の双子座は、双子座サインの中の双子座なのでよりピュアな双子座を、後半の蟹座は、双子座サインの中の蟹座ということで、双子座サインの中の心理的ベースなどを表しています。つまり、双子座サインの中の蟹座ということは、双子座サインの心のふるさとは、(たとえば牡牛座のようなナチュラルな自然の風景ではなくて)、人の手が入り整然と配置された人工美の世界、ということになります。ちなみにルディアは、このサビアンシンボルを、The garden of the Tuileries in Paris.「パリのトゥレリー庭園」と言い換えました。ジョーンズのサビアンシンボルとほとんど変わりませんが、「パリの」としたことで、よりどの公園かが明確になったということができるでしょう。◆今季洋の『 サビアンシンボルのリモート個人講座』は、どうぞ《こちら》をごらんください。kindle版の『色彩サビアン占星術 12星座』は《こちら》です。360個のサビアンシンボルの解説文と、そのサビアンシンボルをひとつの色彩に置きかえたぬり絵で構成されています。☆ サビアンシンボルを使った『占星術メッセージ』のブログは、《こちら》です。☆ 今季洋の占い鑑定・占いレッスンは、どうぞ《こちら》をご覧ください。☆アトリエえんどうまめのHPは、《こちら》です。