牡羊座10度 「古い象徴に対する新しい形を教える人」
マーク・エドモンド・ジョーンズの牡羊座10度のサビアンシンボルは、A man teaching new forms for old symbols. 「古い象徴に対する新しい形を教える人」。旧来の「伝承」の上に「自分仕様」を書き加えることによって、「そのもの」は新しい命を得て、さらにまた長生きして行くことができます。「象徴」というおおもとの抽象的なものは、時代を超えた普遍的なものということもできますが、それをどのように理解したり意味づけしたりするのかは、時代によって変化してゆきます。牡羊座は直観力に優れたサインです。核心を突く本質的なものをパッ!とダイレクトにキャッチします。牡羊座はまた、新しいパイオニア精神に満ちたサインでもあるので、そのキャッチしたこととは、今までにない新しいものであることが多いのです。ドデカテモリーは蟹座。ここでは「古い象徴」という言葉が出てきています。このあたりは、実に蟹座的ということができます。「象徴」とは、集合無意識の中に眠っている原型を指すこともあります。蟹座の象意の中には、無意識や人類の集合無意識も含みます。蟹座的な「古い象徴」に対して、この牡羊座10度では「新しい形」を与えています。牡羊座に対して蟹座はスクエアーのアスペクトの関係性にありますが、10度というそのサインの着地ポイントを示す度数においては、このスクエアーの関係性にあるサインとの葛藤を何らかの方法によって、融合させたり、切り替えたりして、両立させることが求められます。ここに工夫のしどころや、変化や成長の方向性があります。ルディアはこの牡羊座10度のサビアンシンボルを、 A teacher gives new symbolic forms to traditional images. 「教師が伝統的なイメージに対して新しい象徴的な形態を与える」と言い換えています。ジョーンズのサビアンシンボルではもともとのものは、 old symbols.「古い象徴」でしたが、ルディアのサビアンシンボルでは、それは traditional images.「伝統的なイメージ」となっています。このルディアの traditional images.「伝統的なイメージ」という表現のほうが、より蟹座的な内容を表しているように思えます。それに対して教師が与えている new symbolic forms 「新しい象徴的な形態」は、実に牡羊座的ということができます。この度数のことを考えるとき、私は良く歌舞伎の世界をイメージします。歌舞伎の世界には古くからの象徴のような「型」があると思いますが、「それをただ伝承して行くだけでは、歌舞伎を長い時代生き延びさせることはできない」ということを耳にしました。「そこに新しいもの、今までにない時代を切り開くようなものを取り入れて行く必要性がある」のだそうです。この度数はドデカテモリーは蟹座ですが、このあたりからは歌舞伎の世界の「伝承」の中に、祖父母から両親へ、そして親から子へ、そして子から孫へと受け継がれてゆく「こころ」があると思います。そこに、この牡羊座の新しいものの取り込みが加わると、歌舞伎の世界のエネルギー全体が活性化します。この「伝承」を踏まえたうえでの「自分仕様」への書き換えは、おのずからそこに「フレッシュな時代性の取り込み」ということがその人を通じて行われてゆきます。紀元前5千年頃から続いているともいわれている「占星術」も、この「伝承」と「自分(達)仕様」への書き換えの両方がなされて、長い時間を生きてきました。◆ サビアンシンボルのリモート個人講座は、どうぞ《こちら》をごらんください。kindle版の『色彩サビアン占星術 12星座』は《こちら》です。360個のサビアンシンボルの解説文と、そのサビアンシンボルをひとつの色彩に置きかえたぬり絵で構成されています。☆ サビアンシンボルを使った『占星術メッセージ』のブログは、《こちら》です。☆ 今季洋の占い鑑定・占いレッスンは、どうぞ《こちら》をご覧ください。☆アトリエえんどうまめのHPは、《こちら》です。