今季洋のサビアンアート占星術。

2018/04/04(水)16:00

星のナビゲートの使い方。

占星術の使い方。(12)

こちらの記事も、2017年08月07日に書かれて、そのままこのブログの下書きとして眠っていたものです。一部加筆訂正して、公開します。 ☆ 私にとって占星術は、「内在している可能性を、引き出してくれる」とツールとなっています。 たとえばこのことを、孤島で生まれたウミガメの赤ちゃんのたとえを使って、書いてみましょう。 ある小さな離れ小島の浜辺で生まれたばかりの赤ちゃんウミガメが、大海に向かって泳ぎ出そうとしているとします。このイメージを、「人生」という大海原に漕ぎ出そうとする私たちに、重ね合わせてみます。 その時には、私たちには実は、360度、好きなところに好きなように行くことのできる、すばらしい可能性が与えられていることに、気がつきます。 そうなのですが、私たちはあんがい、残念なことに自発的には、どこに向かって漕ぎ出していいのかわからない、そういうことも、起きてしまうように思えます。 360度、全方向的にどこにでも好きなところに進める、ということは、逆に、どうして良いかわからない。何を基準にしたら良いの?と、動けなくなってしまうこともあります。 そんな時に、占星術は、はるかかなたの星の瞬きとして、「このような可能性もあるかも知れません」と、サジェストしてくれています。 だけど、星の瞬きは、ナビゲートしたりガイドしたりはしていますが、強制はしていないはずです。星の瞬きを強制とする使い方は、運命論や呪いに通じてしまうので、現代においては、とても時代遅れな占星術の使い方となります。 占星術が示す方向性を、受け入れるか、否定するかは、あなたの自由のはずです。 占星術が、その人の中に、眠っているいる可能性を、引き出せる、そのわけは、経験則にのっとっていないからです。 経験則とは、自身が体験してきた過去の体験から、未来を予測することになります。これは、確実なことのように思われるかも知れませんが、同じことが繰り返されるとは限らないので、ほんとうは、確かなようで、確かではありません。 でもたいてい人は、その経験則、つまり、自身の体験か、今まで見聞きした知識をもとに、物事を判断し、未来の方向性を決めて行くのが、一般的な方法です。 それはそれで良さもあるのだと思いますが、そうすると、今までのパターンを超え、新しいことをすることは、不可能になってしまいます。 占星術の星の瞬きが伝えてくれることは、自身の経験則のパターンを超えた可能性でもあるのです。 それを受け止め、自分自身の中で育てて行くことで、新しい未来が生まれてきます。 春分点が水瓶座に移行したと言われ、水瓶座の時代がやって来ているともいわれ、また、2023年からは、(降格した)冥王星が水瓶座に入る今、私たちは、太陽系とは、私たちの天の川銀河の中心の周りを、ものすごいスピードで移動していることを、思い出すことになりそうです。 このとき、私たち太陽系の運動は、実は螺旋回転であったことが、わかります。 占星術の星の巡りを「円」とする意識は、同じ角度において共通のものを、そこに見いだしますが、占星術の星の巡りを「螺旋」とする意識では、そこに同じものだけでない新たな要素を見つけて行くことになるでしょう。 占星術というツールは、シクミと意味と事実がミックスされて成り立っていますが、それをどう使うかは、私たち一人一人に委ねられているのだと思います。 思い描くこと考えることは、その人の未来をつくって行きます。占星術の星の囁きに耳を傾けて、そのガイドやナビゲートされた未来を思い描いたり考えたりすることは、つまり占星術物語を生きて行くことになります。 星の囁きを「強制」とせずに、ひとつの提案(ナビゲート)として、自分の中に眠っている可能性を引き出すツールとして使って行くことは、今からでも、やろうと思ったら、すぐにでも可能なことです。 ☆アトリエえんどうまめのHPは、《こちら》です。

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