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園芸侍の「なんでも植物栽培記」

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カテゴリ:園芸業界に物申す
 春になると様々なブログやサイトでイチハツの開花報告が紹介されるのだが、残念ながら別種のニオイイリスやジャーマンアイリスを誤ってイチハツとして紹介されている方が非常に多い。どうも園芸業者が間違った名前で売ったのが大きな原因のようだ。たとえば、超有名大手園芸業者のカタログでは、ニオイイリスが「白花イチハツ」と称して売られているのを見たことがある。これが原因なのか、今でもニオイイリスのことを「白い花のイチハツ」だと思っている方が多いようだ。まず、今回はイチハツとニオイイリスの見分け方について紹介したい。

 

イチハツ
 イチハツの花の色は基本的に青紫色。「外花被片」と呼ばれる垂れ下がった花弁の付け根に、白いとさか状の突起が付いているのが大きな特徴。そして、「内花被片」と呼ばれる上側に付いた花弁が、斜め上に向ってピンと伸びている。(画像はoNLINE 植物アルバムより転載)

 

白花イチハツ
 そして、こちらがなかなかお目にかかれない白花のイチハツ。花の色が白いことを除けば、外花被片の付け根の「とさか状」の突起や、斜め上にピンと伸びた内花被片など、花の形の特徴はまったく同じ。

 

ニオイイリス
 そしてこちらが「白花イチハツ」として誤った名称で売られることがあるニオイイリス(画像はoNLINE 植物アルバムより転載)。イチハツが中国原産なのに対し、ニオイイリスは地中海沿岸原産で、ジャーマンアイリスの祖先のひとつとされる。
 写真を見比べると、花の特徴が明らかに違う。外花被片の付け根にはひげ状(ブラシ状)の突起があり、これがニオイイリスを含むジャーマンアイリスの仲間の大きな識別点となっている。このひげにちなんで、英語ではビアデッド・アイリス(Bearded Iris ひげのアイリス)と呼ばれる。そして、内花被片は、イチハツでは斜め上にピンと伸びていたのに対し、ニオイイリスではほぼ真上に向って立ち上がり、先端が花の内側に向ってカールしている。

 

 さらに、葉っぱにも明らかな違いがあり、私は花が咲いていなくてもイチハツとジャーマンアイリスをほぼ100パーセント見分けることができる。イチハツの葉の表面には、荒い筋がいくつも走っており、光に透かして見るとよく分かる。しかし、ニオイイリスやジャーマンアイリスの葉にはこのような筋はない。ご自分の庭に咲いているのがイチハツだと思っておられる方、今一度ご確認いただきたい。

白花イチハツ 葉

 とにかく、ネット上で「イチハツ」のキーワードで検索すると、ニオイイリスやジャーマンアイリスを誤ってイチハツと紹介している方が多いのに驚かされる。が、元はと言えば、誤った名称で売りに出した園芸業者に原因がある。このイチハツの例に限らず、園芸店では誤った名称で売られている植物が多々あるので、何とかならないものかといつも思っている。






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最終更新日  2007.05.17 23:02:25
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