園芸侍の「なんでも植物栽培記」

2008/08/04(月)21:15

下仁田ネギ 2008

下仁田ネギ(57)

 今日は(注・執筆日は8月4日)下仁田ネギの定植を完了。昨年の秋に種子を蒔いて苗を作り、春に仮植えして育ててきたもの。昨年度は本場の下仁田産、サカタ、カネコの3系統の下仁田ネギを栽培して大成功。が、今年度はかなり規模を縮小して、自家採種した種子から育てたものが3系統、計17株しか植えられなかった。その内訳は次の通り。 ・太ダルマ 2006年12月9日の日記参照 ・トーホクの2代目 2006年11月16日の日記参照 ・トーホクから出たブラウン下仁田ネギ2代目 2007年1月15日の日記参照  この3系統のものから種子を採種して昨年の秋に蒔いたのだが、採種するタイミングが悪かったのか、保存状態に問題があったのか、あるいは蒔き方がいけなかったのか、あまり良い苗が採れなかった。そして、定植にまでこぎつけたのは、太ダルマがたったの2本、トーホクの2代目が4本。一方、ブラウン下仁田ネギだけは発芽率が良く、たくさんの苗が出来たが、大きなものを11本選別して定植した。  というわけで、昨年は大量に下仁田ネギを栽培してホクホク顔だったが、今年はたった17本だけを細々と(笑)育てることになった。この中で、ブラウン下仁田ネギだけは早々とその特徴が現れていて、すでに一番外側の皮が茶色に色付いている。  市販種子からブラウン下仁田ネギがどうして出現したのか分からない。もしかして種子生産場で、タマネギやワケギなどと自然交雑されてしまったのだろうか? もしそうだとしたら、その2代目はメンデルの法則で様々な形質が分離するはずなのだが、ほとんどの苗に親と同じ特徴が出ているので、何か別の原因で出現したのかもしれない。ともかく、このブラウン下仁田ネギは興味が尽きない。この形質が固定できれば、新品種として種苗登録できるのではないかと皮算用したりもする(笑)。が、その前にまだ味が不明なので、もしも食べてみて不味かったら元も子もない(笑)。  ところで、2007年10月30日に紹介した某種苗業者の下仁田ネギの種子だが、残念ながらひとつも発芽しなかったのだ。私は何度も下仁田ネギを種子から育てているので、蒔き方に問題があったとは考えにくい。その種子を買った店では、種子は屋内に陳列されていたのだが、後で行ってみたら時間帯によっては日光が差し込む場所だったので、もしかして種子が死んだのだろうか? その種苗業者に問い合わせなければと思いつつ、結局月日が過ぎてしまった。今年も同じ業者の種子を入手して、名誉挽回できればと思う。

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