園芸侍の「なんでも植物栽培記」

2009/01/12(月)19:28

下仁田を訪問! の巻

下仁田ネギ(57)

 12月29日。今日は私は下仁田ネギの故郷、群馬県は下仁田町にやって来た。これまで私は何度か下仁田ネギを栽培し、ブログでも生育具合を紹介してきた。そして、いつかはその下仁田ネギの聖地(?)を訪れてみたいと思っていたのだが、会社が冬休みに入ったので、丸一日かけて神奈川県の自宅から下仁田に行くことを決意。  自宅最寄り駅から都内の某ターミナルまで1時間あまり、都心からJR高崎線で高崎まで約2時間、そこから上信電鉄に揺られること50分、南蛇井(なんじゃい)という駅に到着。なかなか遠い道のりだ。ちなみにこの上信電鉄、いわゆるローカル私鉄なのだが、線路がフニャフニャで、ちゃんと線路の上を走っているのだろうかと思うほどに揺れに揺れた(笑)。さらに南蛇井駅から南方に歩くこと10数分、下仁田ネギの本場、馬山地区へ足を踏み入れることに。  そこには予想通り広大な下仁田ネギの畑が広がっていた。ただ、時期が遅かったのか大半は収穫が済んだ様子。とは言ってもさすがに本場だけにまだまだたくさんのネギが植わっており、「下仁田町公認 下仁田葱の会」と書かれた「のぼり」を掲げている家もあり、やっと本場に来たという実感が湧いてきた。  が、私の今回の目的地は、馬山地区の中でも奥まった場所にある鎌田という集落。谷間を流れる小さな川に沿って家が立ち並び、畑の大半は山の斜面に沿って作られており、どの畑も多かれ少なかれ傾斜していて、真っ平らな畑はあまり見られなかった。また、周囲を山に囲まれているために、昼夜の気温差が大きく、平地に比べて日照時間は若干少ないと思われる。こういう地形がもしかして下仁田ネギの美味しさの秘密なのか?  さて、この鎌田地区のさらに奥の方に、下仁田ネギのネット販売をしている農家がある。その名も下仁田ドッドコム。HP上の情報では、現地でも直売をしているとのこと。実はここが今回の訪問の最終目的地だったのだ。もともと、この日は「とりあえず畑だけでも見れればいいや」という気軽な気持ちで行ったので、まったくのアポなし。にもかかわらず、ご主人は実に温かな笑顔で遠方から来た私を出迎えてくださった。  これがそのご主人の下仁田ネギ畑の一部。こんなに太く大きな下仁田ネギがずらりと植わっている光景はまさに壮観。葉が若干枯れているが、霜に当たってこれぐらいになったものが一番美味しいのだそうだ。  これが出荷を待っている下仁田ネギ。収穫されてから、一日乾かしてから出荷されるとのこと。こうすることによってうまみが増し保存性も良くなるとのこと。しばしご主人とネギの話に花を咲かせて楽しいひと時を過ごした後、そこで下仁田ネギを1箱注文させていただいた。  そしてこれが実際に届いたネギ。本場の下仁田ネギは、2006年晩秋にもほかのサイトから通販で取り寄せたことがあり、自分自身でも栽培して見慣れてはいるのだが、今回は生産者の方と直接お会いしているだけに非常に感慨深い。次に下仁田を訪れる時は、もう少し早く行って出荷直前の青々としたネギがずらっと植わっている光景を見てみたいと思っている。  なお、このブログを書いている今日現在(1月12日)、下仁田ドットコムでの今シーズンの販売は早くも12月31日で終了したとのこと。そう、下仁田ネギの旬は非常に短いのだ。というわけで、また来シーズンに期待したい。

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