カトレア交配種の
Blc.マーベル・クイーン(
Blc. Marvel Queen)が開花した。
2009年10月31日に続いて当ブログ3回目の登場。平成2年(1990年)に購入したもので、私が所有するカトレアの中でももっとも長生きしている部類に入る。通常は秋~冬に咲くのだが、昨年の秋につぼみが4個も付いていたのに、強風で鉢が落下してしたためにすべてダメになってしまった(泣)。その時の開花用のエネルギーが残っていたのか、今年は例外的に初夏に咲いてくれた。
私がこの個体を気に入っているのは、その個性的な色彩にある。リップの付け根の筒状になった部分までが濃い赤に染まり、初めて見たときに一目ぼれして購入したのだ。購入時はもっとその部分が赤く、リップの黄色い「目」やパステルピンクのペタルとの対比が素晴らしかった。以来、未だにあの時の色はまだ再現できていない。
なお、私はカトレアは基本的に素焼き鉢にミズゴケで植えているのだが、この個体だけは実験的に「ベラボン」という、ヤシの実チップを使用している。これはヤシの実をさいの目状に切ったもので、私はMサイズを使用している。ミズゴケに比べて植え替えの労力が格段に少ないことと、年数がたっても腐りにくいことが大きな長所だ。この画像のものは昨年の夏に6年ぶりに植え替えた時のものだが、ベラボンは特に傷んでおらず、ご覧のとおりびっしりと根が張っている。
というわけで、これからはカトレアはすべてベラボンで植えたい・・・と言いたいところだが、植込み材料が統一されていたほうが管理は楽だし、また、植込み材料を変えるとその成果が分かるまで数年はかかるため、そう簡単に変えられないというのが本音だ。ただ、この個体に関しては成果が出ているので、さらに一回り大きい鉢にベラボンで植え替えをしておいた。これからも引き続き観察を続けたい。