以前、スーパーで買ってきたパイナップルの頭を切り取って挿し木し、5年がかりで結実にまでこぎつけたことを紹介したことがあった。
2010年9月20日のことだ。あのパイナップルは、ほとんど放置状態でまともに世話をしていなかったのだが、ともかく挿し木から5年がかりで結実に成功した。これをもっと早く結実させることができないか、いつか実験したいと思っていたのだが、ついに昨年から今年にかけて実行に移し、結実に成功した。
使用した品種は、デルモンテのゴールドパインである。例によってスーパーで買ってきたものを、頭を切り離して挿し木したのが昨年の7月7日。その後、順調に生育し、室内で越冬に成功。そして今年の3月、リンゴを使った開花促進処理を行った。
ご覧の通り、大きなビニール袋にパイナップルとリンゴ1個を入れ、袋の口を閉じ、窓際の明るいところに置き、1日に1回空気を入れ替え、これを1週間続けるのみ。この手法で、観賞用や斑入りのパイナップルの開花にも成功している。
それから待つこと3か月。まだ挿し木してから1年も経っていない6月頃にはさっそく花芽が上がってきた。そして8月に入った現在、小さいながらも確実に結実している。というわけで、パイナップルを挿し木してから、最短でわずか1年で花芽が上がってくることが確認できた。皆様もお試しあれ。