カトレア交配種、C. Valentine coerulea 'Carpinteria'(C. バレンタイン・セルレア ’カーピンテリア’)が開花した。原種のC. warneri coeruleaとC. loddigesii coeruleaの交配種で、このブログでは初登場である。が、実は入手したのは1989年(平成元年)の初夏である。当時は今ほど栽培技術がなく、なかなか開花させることができず、1997年(平成9年)の夏に一度だけ開花したが、その後も転居、株分け、作落ちなどの受難続きでなかなか開花せず、このたび実に17年ぶりに開花してくれた。
ご覧の通り、柔らかい感じのブルーの花である。この色合いは、片親のC. loddigesiiの影響が強い。そして、そのC. loddigesiiの影響で、この品種にはペタルが細長い個体が多いが、この’カーピンテリア’は比較的ペタルが広い。なかなか咲かないので処分しようと思ったこともあったが、大事に取っておいてよかったと思う。この個体を某洋蘭園で買った当時、そこには大株になった開花株が置いてあったが、もっと素晴らしい花が咲いていた。目下のところ、あの花を再現することが目標である。ようやく株の調子が良くなってきたので、少なくとも来年は今回よりも良い花が咲くことを期待したい。