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園芸侍の「なんでも植物栽培記」

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テーマ:家庭菜園(58947)
カテゴリ:野菜
9月11日の日記で紹介した食用ビーツのデトロイト・ダークレッドとエジプト・フラットタイプ。「ある時点」までは順調に生育していた。
 これは昨年11月20日の姿だが、地上部は非常に旺盛に生育している。しかし、この数日後に首都圏では観測史上54年ぶりの11月の初雪が降り、葉っぱがかなり傷んでしまった。しかし、根はあまり太っていなかったため、もうしばらく畑に置いておくことに。
 これが昨日の地上部の姿。相変わらず根はあまり太っていなかったのだが、もはやこれ以上の生育は望めないので、とりあえず収穫することにした。
 左の3個がデトロイト・ダークレッドで、右の3個がエジプト・フラットタイプである。デトロイト・ダークレッドの方がやや細長い傾向にある。大きさは、小さいものだとピンポン玉ぐらい、大きなものはサツマイモのちょっと小さ目ぐらい。
 早速茹でて食べることにしたのだが、ビーツの根には赤い色素が凝縮されていて、茹ではじめると間もなくお湯がワインのように真っ赤になる。さすが、「食べる血液」、「飲む血液」と言われるだけのことはある。茹でる前にタワシで泥を落とし、皮付きのままお鍋に入れる。そして、火が十分通るまで20分はじっくり茹でる。大きいものだともう少し長めに茹でる。良く火が通ったら手で簡単に皮がむける。そのお味は、サツマイモにホウレンソウの根元の土臭さを足したような、独特な甘みがあり、病み付きになりそうだ。食感は、茹でたカリフラワーかブロッコリーの茎を食べているような感じに近い。今日は小さい方のものを5個食べたので、明日は血の気が多くなって仕事がはかどりそうだ(笑)。
 さて、神奈川県在住時代にもビーツを栽培したことがあるが、秋蒔き栽培だと気温の低下と共に生育が鈍るが、味は良い傾向がある。春蒔きでは気温の上昇と共に生育が良くなり、秋蒔きよりも大きなものが収穫できる。味ももちろん良いのだが、秋蒔き栽培の方がさらに味が良いように思える。
 ちなみに、ビーツはヨーロッパなどで広く栽培されているが、日本で今一つ普及しないのは、食文化が違うことのほかに、気候の関係もあるのかも知れない。とは言っても、栽培するだけなら難易度は高くないので、日本であまりお目にかかれない野菜を育てるのも面白いと思う。栽培上の注意点としては、ホウレンソウと同じアカザ科の植物なので、石灰などで土を中和すること。今年も春蒔き栽培に挑戦したい。







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最終更新日  2017.01.22 23:16:31
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