久米信行「縁尋奇妙日記」

2008/08/24(日)07:22

考えすぎて動けない人のための「すぐやる!技術」発刊

濫読道(17)

おかげさまで、2008年8月22日に、 新著「すぐやる!技術」(日本実業出版社)が発売になりました。 よろしければ、ご一読いただき、 コメントやレビューをいただければ幸いです。 ■考え過ぎて動けない若者たち この本は、明治大学商学部の教え子たちに、 半ば「教えられて」書いたものです。    私が、20年ぶりに大学に足を踏み入れて出会ったのは、 「考え過ぎて動けない」 「気が引けて想いを伝えられない」若者たちでした。 キラリと光る素質を持っているのに、 本当は伝えたいことを抱えているのに、 うまく行動に踏み出せないのです。  「目と目を合わせられない」  「元気なあいさつができない」  「人前でプレゼンができない」  「ネットで自分を発信できない」  「電話がかけられない」  「対話のきっかけがつかめない」  「自分の意見をぶつけられない」 そんな言葉にならない悩みが、毎週の講義で 学生たちのプレゼンを聞くたびに感じられました。 よく考えれば、それは、少年期に「ものぐさ」と 親から言われ続けた「かつての私の姿」でもありました。 そこで、ささやかな経験を交えながら、 思いつくままに短い助言を重ねていったのです。 ■1年で見違えた学生が社会に巣立つ喜び このちょっとしたアドバイスを通じて、 心構えを少しだけシフトしてくれる学生が現われました。 簡単なチャレンジを試みた成果も=成功であれ失敗であれ=、 みんなで分かち合いました。 すると、思いがけず「目に見える変化」が現われました。 たった1年で「顔つきや話し方まで見違えた人」が続出したのです。 心ある経営者会報ブロガーの社長様方とネット上で毎週問答を繰り返したり、 懇親会で実際に交流して、元気な経営者と対話を実践できたことも、 大きな学びと自信につながったようです。 何よりうれしかったのは、 その変化を受講生本人が一番喜んでくれたことです。 そして、社会人になっても新しい情報発信やコミュニケーションの方法を 実践し続けてくれていることこそ、私の大きな喜びでした。 ■学生と1年間受講してくれた佐藤さんの提案 とはいえ、このアドリブに近い助言集が、 まさか本になるとは夢にも思いませんでした。 本のあとがきにも正直に書きましたが、 この講義は、自己啓発本やマニュアル本を読むなら 「現場に行って元気な人に会おう」と提言していたからです。 ところが、私以上に「学生たちの変化」に気づいて注目していたのが、 一年間講義を聴講してくれた日本実業出版社の佐藤 聖一さんでした。 そして、驚くべき助言をしてくれたのです。 講義の中でアドリブで伝えていた助言をまとめて、 若者たちに自分の「一歩進む力」に気づいてもらう そんな本を作ろうと提案してくださいました。 そんな大それた本を書ける資格は私などにはないと、 その時は思いました。(今でもそう思っています。) しかし、もともと「引っ込み思案」だったという 佐藤さんご自身が熱意と確信を持って 私にその必要性を説いてくれました。 まさに「すぐやる」=「自分の想いを相手に伝えて動かす」 良いお手本を示してくれたのです。 佐藤さんの真摯な想いに応えなくては、 私が伝えてきたことも嘘になってしまいます。 そこで、果たして自分にできるかどうか悩みつつ 私自身も「見る前に跳ぶ」ことになりました。 ■過去の自分と教え子たちを思い浮かべながら とは言ってみたものの、その場その場で思いつきで話していた 学生たちの助言をすべて思い出すことなど不可能です。   そこで,佐藤さんが学生たちの悩みを箇条書きにした「目次案」を 作ってくれました。 その「悩み」にひとつ一つ答える形で、 時間を見つけては回答をしたため、 ブログにアップしていきました。 かつての「ものぐさな自分」や、 「1年で見違えた教え子たち」を思い浮かべながら....。 もともと思いつきで話した内容を ひらめいた時にブログに書いていくのですから、 話が重複したり前後したりすることもしばしばでした。 ゴールもわからず走っているような 気分になったこともありました。 おそらく、相当な編集をしなければ、 一冊の本として読むに値するものには ならないでしょう。 それでも、この本を一番愛読してくれるであろう 最初の読者にして発案者・編集者である 佐藤さんを信頼してブログに書き続けました。 ■手直しをして並べ替えてイラストを加えて ブログに書いてしばらくすると、佐藤さんから返信が届く。 そんなネット上のキャッチボールが、半年ほど続きました。 書きながら、読みながら、当初の目次案を見直しました。 テーマ毎の分量や表現方法も少しずつ改めました。 そんな紆余曲折の原稿作成を繰り返して、 ようやく夏休みごろ第一稿が届きました。 それでも改めて読み直すとわかりにくい点もありました。 そこで、イラストや図表を付け加えようということになりました。 目次の順番も何度も並べ替えて、 ようやく全体が見通せるようになりました。 文体も多くの人たちに読みやすいように書き直したつもりです。 こうして、佐藤さんはじめ編集チームの力で完成した本は、 「ブログよりも読みやすくわかりやすいもの」になったのです。 もはや、私が書いた本という感じさえしなかったのです。 ■1時間で読める→1日3分の実践×3ヶ月が効果的 この本は、おそらく1時間ほどで読破 できるはずです。 31の問答=レッスンの1つ1つは、 2~3分もあれば読めますでしょう。 しかし、慌てて読んだだけで「できたような気分」になっても、 実際には効果が期待できないはずです。 ですから、まずは 「この悩みをなんとかしたい」「これならできそう」 というレッスンを1つ選んで試してください。 そして「意識しなくとも自然にできる」ようになってから、 はじめて次に進んで いただければ効果的だと思います。 この本の主題でもある「見る前に跳ぶ」ということは、 準備もなしに不用意に始めることではありません。 心構えをリセットして、新しい行動に挑むことで、 「自然に体が覚え動くようになること」 「頭でブレーキをかけないこと」 を目指しているのです。 ■みなさまの「すぐやる!技術」と「成功体験」を 私が、この出版プロジェクトを通じて、 ひそかに期待していることが2つあります。 1つは、すぐやることで人生を切り開いてきた先輩諸氏や、 私よりも身も心も若いチャレンジャーの方々が実践している それぞれの「すぐやる!技術」を、 このブログに寄せていただきご紹介することです。 そうすれば、私の経験不足を補う知恵が集まって、 次代を担う若い人たちの道しるべになるでしょう。 もう1つは、この本やブログがきっかけとなって、 自分が変わった「成功体験」を寄せていただくことです。 そうすれば、その体験談に勇気づけられて、 見る前に跳ぶ人たちが少しずつ増えていくことでしょう。 おそらくこの本は、私の力不足、見識不足で、 、前著「メール道」「ブログ道」以上に賛否両論となって、 多くのお叱りをいただくことになるでしょう。 それでも、一石を投じようと思ったのは、 この本がきっかけになって、 若い人たちを勇気づける情報が ネットに集まり交わされること を期待してのことなのです。 ですから、みなさまのご意見やご体験を このブログにぜひともお寄せいただければ幸いです。 ご投稿を心からお待ちいたしております。 ご高導の程、どうぞよろしくお願いいたします。  ▼「すぐやる!技術」応援ブログ   http://blog.canpan.info/suguyaru/  ▼考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術   http://www.amazon.co.jp/dp/4534044259/ 久米 信行拝

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