カテゴリ:英会話Tips
四日市、きょうは雨です。かなり降っています。
きのう少しだけ触れた「初心者なので不安です」という質問について。 わたしの経験から感じることを、書いてみることにします。 ------------------------------------------------------------ いくつかの英会話サークルを回って、自分でも主宰してみて、 共通して言えることがあります。 それは「しゃべれる」と「英語ができる」は、少し違うということ。 学生時代に英語がぜんぜんダメで、 海外旅行に行って初めて「ちゃんとやっとけばよかった!」と思った ・・という方と、たくさん出会いました。 それがきっかけで、会話の勉強を始められたのであれば すごく素敵だし、きっと頑張れると思うのです・・が、 学校での英語の成績と、会話力との間には 実はあんまり相関関係はない・・・みたいなんですよね。 ------------------------------------------------------------ 学科としての英語、資格を取るための英語と、 コミュニケーションの手段として必要な「英会話」のスキルとは 実はまったく違うんじゃないかと、最近思うようになりました。 だって、 英会話サークルに行って、挨拶以外にひとことも発しない人の なんと多いことか・・・。5人のクラスならば、下手をしたら 3人くらいは「聞き専」の方がいませんか? 続けていればいずれ先生のよく使うフレーズの2つ3つは 話せるかもしれません。 1分くらいの自己紹介は流暢に言えるようになるでしょう。 でも、それって「しゃべれる」ことにはならないのでは?と、思うのです。 ------------------------------------------------------------ 例えば、文法や単語は正しいに越したことはないけれど、 「うーん・・・正しくないっぽいから言わんとこ!」 という姿勢でいると、いつまでたっても上達はしていきません。 知ってる言葉をつなげて、辞書を見ながら、メモを取りながら、 どんどん「発話」していくことが、 レベルを問わず、最上のトレーニングだと思うのです。 ------------------------------------------------------------ 海外に住まなければ、外国人とベッタリ付き合わなければ、 本当の意味で「英語がペラペラ」になることは不可能だ! 確かにそうかもしれませんが。 本当にそこまでペラペラにならなきゃいけない日本人 なんて、そうそう居ないはずです。 そう思われませんか? 要は自分の言いたいことを、多少つっかえながらでも なんとか英語で言えること。 日本で英会話教室に通う初級者が、最初に目標にするのは、 こんなところなのではないかと思います。 そのために一番必要なのは・・・? とにかく相手に向かって、自分の思いを伝えようと 「発話」することでしょう。 必要なのは、自分が「自由にしゃべれる」空間であり、 それが許される雰囲気と、聞いてくれる仲間です。 ------------------------------------------------------------ ある人が精一杯の「発話」を繰り返していけば、 相手には、その人のいいたいことだけではなく、 その人が理解できる英語の難度や早さまで、自然に伝わるものです。 初心者の人は、自分の精一杯の表現でしゃべる。 上級者の人は、自分の表現の幅を最大限に使って 相手の理解の範囲を超えないように、工夫を凝らしてしゃべる。 たとえば英語圏以外の海外で、現地の方と会話をするとき このスキルがなければ、意思を通じることはできません。 ------------------------------------------------------------ 初心者は、相手の話が早くて分からないときに、 「もう一度ゆっくり」とお願いすることもできるし、 「それはこういう意味ですか?」と、自分の言葉で言い換える ことも出来るようになります。 そして、毎回くり返していくうちに、早いスピーチを聞く 「耳」が出来てきます。 たとえば英語圏で、観光客の少ない地域に入ったとき このスキルがあれば、ネイティブの怒涛のトークに 煙にまかれることも少なくなるに違いないのです。 ------------------------------------------------------------ だから、まずはレベルを問わず、とにかく喋るべきなのじゃ! と、私は考えています。 どれだけヒアリングマラソンを聞き流しても、 それで「自分の言葉でしゃべれる」ようにはならないし、 英会話に5年行ったって、教室を儲けさせるだけです。 ※ 通信教育やスクールを否定するわけでは全然ありません。 それだけでは、ちゃんとしゃべれるようにはならないんじゃない かなぁ・・・と思っているだけです(^-^) 自分よりウマイ人、マズイ人、居て当たり前です。 そして、そうしたいろんなレベルの人に「発話」しまくること でしか得られないスキルこそが、英会話の肝! いちばん大切な部分だと思うのです。 しゃべれないことが心配な方は、最初は原稿を作ってきて 読むだけだってかまわないと思っています。 相手がいる以上、読むだけでは決して終わりませんから。 それをきっかけに、必ず新しい表現を覚えて帰れます。 ------------------------------------------------------------ 扉を開けて、一歩ふみ出してみることです。 なんにせよ、そこからしか始まりようがないんです。 Just Move On! まずはいっちょ、やってみませんか(^-^)v ------------------------------------------------------------ えらそうなことを書きましたが、自分だってまだまだまだ。 新しい出会いの中で、ゆっくりと自分を育てていこうと 思っているところです。 さくらい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.11 14:31:08
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