映画 The Devil Wears Prada
今年映画館で見た作品約10本のうち一番印象に残った映画。原作はアメリカのベストセラー本。 主人公アンディの愚痴の羅列と評され、小説はあまり日本人受けしなかったようですが、映画の上司ミランダの悪魔ぶりと、プライベートを犠牲にして必死で働くアンディ、なんだか自分の経験とダブるものでした。以前外資系で秘書として働いていた私の上司も、日本の常識では考えられない思考の持ち主。 「あ~、今日は上司は出張だぁ。」 などと、のんびり出勤すると、いきなり電話が鳴り、第一声 "What did you do to me?" 何せ新幹線の車両番号、座席、ホテルの部屋まで決まっていて、それがふさがっていても、勝手に一列ずらして座席を予約するなんて事は許されない。誰かから電話があれば、何の用件なのか直ぐに察して、電話を取り次ぐと同時に、関係する書類を持って滑り込み上司の机上に。乗り遅れた列車のチケットの払い戻しを、代理店に頭を下げて返金してもらったり、ほんと無茶も沢山しました。 いつも先回りして手はずを整えても、要求は留まるところを知らず...。こんな毎日でしたが、決して上司との相性が悪いわけでは無く、逆に年月を重ねる毎に、私もそんなハードル(?)を越えるのが楽しくなり、上司からもボーナスなどで評価もしてもらったり... だから、ミランダとアンディの関係が、どんどん好転していくのも、ほんと楽しく見ることができました。それに、この映画、ファッションが素敵。 映画を見た後、背筋がシャキっと伸びました。