黒猫を追え!硬派なスパイ映画
クロネコ、見ました。「暗号名 黒猫を追え!」という20年位前に作られた、日本映画です。日本でのスパイ活動を克明に描いた作品。なぜか、お蔵入りになっていたようですが。リアルすぎます。・「北北西に進路をとれ」のような、 謎解きもある、硬派なスパイものです。・映像は、意外とキレイ。そして重厚。 往年の「ザ・ガードマン」か「赤いシリーズ」 「太陽にほえろ!」のような雰囲気もあります。・音楽も絶妙かつ重厚。弦が厚いです。・脚本が絶妙!すべてが伏線、無駄のない台詞。 欧米のスパイ映画のような、しっかりした構成。・いかに一般人が、スパイにさせられるか? その手口が明らかに。・高速漁船を再現した、手に汗握る日本海ロケ・戸籍偽装、今も潜伏する工作員 ここまでリアルに拉致疑惑に迫った映画はない・巧妙に操作される、社会運動、そしてマスコミ。・地道に捜査する警察、そして海を守る保安庁・工作員の末路は、家族を巻き込んで悲惨に・いい意味で?の後味の悪さがあります。 見終わっても、かなり強烈な印象が残ります。 日本がいかに、無防備であるか。 日本社会に巣食う、共産スパイの恐ろしさ。 多少古いとはいえ、日本を取り巻く状況を 理解するには最適の内容です。 ここまではっきりとした主張のある 一般映画も、珍しいでしょう。 今でも、もっと広く視聴されていい映画です。 ヘタな警視庁ドラマなんか 相手にならないくらいリアルです。(当然、子供向きではありません) 最近、ケーブルTVで 西部警察とかやっていますが ごめんなさい、比べ物になりません。 あっちは、アクションで見せているだけですが こっちは、脚本がすごい。 なんとなく、低予算な雰囲気もありますが 凄みがありますねえ。(ウワサでは、事実を基にしていると言う?) これ、ケーブルTVとかで 放映したらウケます。 超・マニア向きです。