英国民謡好きの戯言

2006/11/09(木)19:48

レビュー#182 CAEDMON 《CAEDMON》 78年スコットランド

70年代男女混合グループ(127)

Ten Maidens Fair (Patterson) Maker Man (Patterson) Death Of A Fox (Bisset) Sea Song (Jaquet) Aslan (Jaquet) Beyond The Second Mile (Wilson) Living In The Sunshine (Bisset) Storm (Cardmon) Columbas’ Song (Bisset) Smile On Your Face (Jaquet) Caedmon’s Hymn (Bisset) Give Me Jesus Angela Naylor vo Simon Jaquet vo, g, mandolin, bongo, tambourine, recorder Jim Bisset vo, e-g, a-g Ken Patterson vo, p, e-p, cello, a-g, spoon, teacup Sam Wilson vo, b, maracas  ごめんねまたキッシング・スペル出しちゃった。これ以上奇妙なのが続くのもアレなんで、キッシング・スペルものは今回はここでストップさせます。  次回からは違うレーベルにするからね!  スコットランド出身の女性シンガー含む5人組、カエドモンです。  3年半ほど前によく行く中古盤屋で800円で買いました。  あたくしずーっとカエデモンと読んでましたが、カエドモンにしといたほうがいいような気がしてきたので今日からカエドモンにします。んなこたどうでもいいだろと言われそうですが、変読して赤っ恥かいた経験が数多くあるので(例:舘ひろし→やかたひろし)、そこはちゃんとしておきたい。  しかしこれもなかなか良いなあ。  声量なさそうな浮遊感漂う女性ボーカル、物静かでおとなしそうな男性ボーカル(バッキング中心でリードは少ない)、やたらコブシの回ったエレキギター、お上品な鍵盤、刻むストリング…こう書くとしっちゃかめっちゃかですが、違和感なくフュージョンしてるのですよ。  ヒッピーフォークと思ったら演歌ロック、大聖堂っぽくもあるし貧乏長屋っぽくもあり、泣き節満載と思ったらファンキー。  でも11のチェロとリコーダーの響きはなかなかにいい雰囲気です。  この人たちってジーザス系なのかなあ。歌詞を読めばわかるんだろうけど、英語できないしさあ。  辞書を引いてみたらね、古英詩の始祖とされる7世紀の英国の宗教詩人って出てんの、Caedmonって(辞書のつづりはaとeがくっついてる)。  唯一のトラッド12もそのまんまなタイトルだしなあ。  ミクスチャー系というとどうしてもヒップホップやラップの要素を取り入れたロックを想像しちゃうけど、混ぜ込んでいるという点ではこれだって立派にミクスチャー、いやそれを言ったらこの世の中の音楽の半分以上はミクスチャーになってしまうか…。  …と、「ミクスチャー系」という言葉に拒否反応を示す私が偉そうなことを言ってみました。

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