英国民謡好きの戯言

2006/11/08(水)17:26

レビュー#234 ALEC FINN 《INNISFREE》 2003年アイルランド

2000年代男性ソロ(31)

Innisfree (Richard Farrelly) Ar Eirinn Ni Neosainn Ce Hi (For Ireland I’d Not Tell Her Name) The Isle Of Helena The Woods Of Gort na Mona (Percy French) The Snowy Breasted Pearl (Pearla an bhrollaigh bhain) Jimmy Mo Mhile Stor (Jimmy My Thousand Loves) The Downfall Of Paris Summer Of My Dreams (Dave Mallett) The Coolin (An Cualann) Fanny Power (Turlough O’Carolan) Sliabh na Mban Mavourneen (Kennan) O’Carolan’s Draught (Turlough O’Carolan) Alec Finn bouzouki, tenor-g, godin midi-g, slide-g, harmonica, midi voice Paul Johnson fretless-b, double-b Brian McGrath p, key Kevin MacLeod Gibson F4 mandolin  生まれはヨークシャーだけど、育ちはアイルランドだし当地の大物デ・ダナン出身ってことで、アイルランド扱いにしといた。  54年生まれのロン毛灰髪、ブックレットの写真では鷹匠としての一面も見せているブズーキ奏者の2作目ソロ。ちなみにファーストは94年に出ている(未聴なのでどんなんかは答えられないっす)。  基本的にアレック・フィンが奏でる各種弦楽器が全体量の大半を占めていて、ゲスト3人は本当に隠し味程度。  やはり中心となっているのはブズーキで、残響は多めながらも後味すっきりな音色がとても美しい。アイルランドの詩情溢れる歌の数々をゆったり、細やかに演奏しています。  あ、歌という表現を使ったけどオールインストです。  定番のターロゥ・オカロラン以外の説明を少ししておくと、タイトル曲の作者リチャード・ファレリーは1916年ケルズの生まれで、この曲は映画「静かなる男」のテーマ曲に使われていました。  4のパーシー・フレンチは1854年にロスコモン生まれた作曲家/戯曲家/バンジョー奏者/水彩画家。8のデイヴ・マレットはフィンさんと同世代のアメリカ人フォーキー。  それから12はデ・ダナンの「スター・スパングルド・モリー」にも収録されています。  心が洗われる癒され系音楽ではあるけれど、有名バンド出身者だから買ってみた部分も無きにしも非ずだなあ。  数ヶ月に一度、リラックスしながら聴き込む程度でちょうどいいや。

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