2010/03/14(日)00:47
レビュー#333 MAGNA CARTA 《MAGNA CARTA》 69年英国
Times Of Change
Daughter Daughter
Old John Parker
I Am No More
Ballad Of Francis Alabadalejo
Spinning Wheels Of Time
Romeo Jack
Mid Winter
Shades Of Grey
Emily Thru’ The Window Pane
Sea And Sand (The Isle Of Pabay)
7 O’clock Hymn
all songs composed by Chris Simpson
Lyell Tranter
Chris Simpson
Glen Stuart
前回のハドリアン・ウェルハム擁するフォレストに続き、またまた時代劇風味なバンドです。
なんたってマグナ・カルタです。大憲章です。
順番としては次作「四季」をまずは取り上げるのが礼儀かもしれないけど、フォレストと同じ69年リリースのデビュー作であるこっちにしときました。
まぁバンド名だけ見ればもんのすごく英国チックですが、鳴らしている音楽はどっちかというと米国寄りです。
ボーカルハーモニーなんてね、黙ってたってサイモン&ガーファンクルからの影響がまるわかりです。
リズム感も英国っぽい血流の悪そうなものではなく、わりかし軽快。ただメロディ自体は明朗とは言い難く、お涙頂戴節も随所に。でも陰湿な感じはあまりしないかな。曲調は暗めでも奏者の顔はさっぱりしているというか。
チープで派手な衣装(ネッカチーフが泣かせる)を纏っていますが、この人たちはきちんと期待にこたえてくれていますね。
そう、サイケデリックな雰囲気もばっちり入っているんです。
でもどぎつさはなく66年頃のバーズみたいなソフトな聴き心地。ハーモニーが瑞々しい米国フォークにほどほどのサイケ、少々のクラシカルさが加味されてなんとも清らかな音楽です。
フォレストとは違って胡散臭さもヘタレ感もありません。
柔らかなアコギとコーラスワークを基調としていますが、フルートや弦も入っています。3では誰が弾いてるのかフットワークの軽いフィドルが登場しております。
フォントが小さい上にゴシック文字が読めないので一部推測ですが、ストリングスのアレンジはスパイク・ヒートリー、パーカッションにトニー・カーとフランク某さん、フルートにハロルド・マクネア、あとダニー・トンプソンもいるかも。
Magna Carta (World) / Magna Carta 輸入盤 【CD】