2006/05/31(水)18:00
レビュー#660 SALLY’S FRIENDS 《BOYS OF THE TOWN》 79年英国
Cockerel’s Awake (Warde/Trad)
Delahanty’s Hornpipe
Do You Love An Apple
Boys Of The Town (Trad/Onions)
I’ll Tell Me Ma
Olliford Jack
Wetherby Market (Warde/Trad)
Blow The Wind Over The Sea (Warde)
Humours Of Trallibane
City Boys (Have Troubles Too) (Warde)
Chris Warde
vo, g, 5 string banjo
Pete Onions
mandolin, g, fiddle, vo
Phil Tree
b, backing-vo
ああ…これもキッシング・スペルに惹かれて買ったんだった…。
何曲かは知ってるのがあったからいいようなものの、そのうちキッシング・スペルってだけで3000円とか平気で出しちゃいそうで怖い。
しかしそんなギャンブルも、今回は成功。
最初の曲で「ドランスフィールド兄弟に似た感触の柔らかフォークだなあ」と手応えは上々。
2曲目にはぬゎんと大々々好きな“オーグリムの戦い”のメロディが隠れているぞ!
ライナーによると、チーフタンズを聴いて取り上げることにしたみたい。
マンドリンやギターを軽快に鳴らすインスト曲は72年頃のスティーライ・スパンに通じるものがあります。
2人組だけど音数が少ないってわけでもないなあ。(ゲスト氏は2曲しか参加してない)
いや簡素なことは簡素なんだけど、音の隙間という点ではスカスカではないのね。
ひとつひとつの楽器はシンプルなんだけど、数台を合わせることによって独特のノリを生み出してる。
曲調もいろいろです。
のんびりしたもの、ピクニックなもの、眉間に皺は寄らない程度に深刻なもの、呑気に浮かれ気味なもの、ほのかにお涙頂戴節なものなどなど。
ダンス曲のメドレー形式になっている曲がいくつかあって、先の“オーグリムの戦い”以外にも、7の後半部には“トリップ・トゥ・スライゴー”が登場しているし、9では“ザ・スター・オブ・マンスター”が出てきます。
レコーディング場所が英国だからそう表記しておいたけど、やっている曲で判断すればサリーズ・フレンズってアイルランド出身なのかもしれないなあ。
トラッドを持ちネタにしていると自作曲もどうしてもそれっぽくなってしまうようで、8は“バンクス・オブ・ザ・バン”みたいな雰囲気。
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