2006/10/01(日)20:37
レビュー#797 FUCHSIA 《FUCHSIA》 70年英国
Gone With The Mouse (Tony Durant)
A Tiny Book (Tony Durant)
Another Nail (Tony Durant/Robert Chudley)
Shoes And Ships (Tony Durant)
The Nothing Song (Tony Durant)
Me And My Kite (Robert Chudley)
Just Anyone (Tony Durant)
Tony Durant
vo, a-g, e-g
Michael Day
b
Michael Gregory
ds, per
Janet Rogers
violin, backing-vo
Vanessa Hall Smith
violin, backing-vo
Madeleine Bland
cello, p, harmonium, backing-vo
■お待ちかね、「70年代前半の英国特集」です。そう聞いただけで胸躍る人は多いことでしょう。まあ私のことですがね。
男女3人ずつ、6人編成のフューシャです。
たぶんこれ1枚しか出してないんじゃないかと。
ふらり立ち寄った高円寺のRというお店で1800円で購入しました。
貧乏性の私にとっては普段なら悩む金額だけど、フューシャって売ってるのめったに見かけないし今買っとかないと次はもうないかも、とレジへ。
私なんぞはこのバンド名から英ゴシック・ファンタジー(これもよくわからない表現だけど)の名作「ゴーメンガースト」の主人公の姉・フューシャを思い出してしまうのですが、ジャケに描かれている女性はそのフューシャを表してるのでしょうか。
お嬢さん方は数曲でコーラスを響かせているのみで、メインシンガーはさほど歌唱力はなさそうなトニー・デュラント。
デュラントさん、それなりにトホホ声です。
トホホ声の一ファンとしては胸キュンしちゃいます。
男声メイン+幻想的女声サブという点ではスパイロジャイラあたりに通じるかも…デュラントさんの声はマーティン・コッカーハムみたいなケロリンじゃないけど。
そして男女各3人って編成はジャスティーンに通じます。
第一印象も遠からず近からずです。
ギターの刻みやリズム隊は意外と歯切れよくロック的な雰囲気を醸し出していて、でも嬢さん連中による弦楽とデュラントさんの情けない声質のおかげで適度に田園フォークしてますね。
ほのぼのした柔らかい印象ながら、3台の弦が厚みを加えていてほんのりとお上品。
田園フォークは田園フォークでも、育ちの良さそうな名門スクール出身者って感じします。
ところで、太鼓担当のマイケル・グレゴリーってアルビオン一派に出入りしているマイケル・グレゴリーと同一人物なのかしら?
Fuchsiaと書いてフクシアと読む(※辞書に載ってる発音は“フューシャ”)花があるみたいですね。
それからピンク系の色の名前にもFuchsiaってあるみたいだ。
そう言われれば、花やピンクのイメージも感じなくもないなー。
ともかく、どぎつい原色じゃなく薄付きのペールカラー、またはモスグリーンとかベージュなんかのソフトな大地色の印象です。
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