2010/10/29(金)12:33
#1127 BRANDYWINE BRIDGE 《THE GREY LADY》 77年英国
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Bodhran Jigs
The Grey Lady (Hague/Grew)
Evening Airs (Grew/Trad)
New Jigs: Clancy’s Fancy/Western Lilt/Jackson’s Favourite/Jig
King Richard III (Martin/Grew)
Forced Duty (Hague/Grew)
Quorn Dollies (Copson/Grew)
Fisherman’s Night Song (Grew/Trad)
Barrow Bumps: Mrs Brannigan’s Reel/The Rollicking Irishman (Father O’Flynn)/Barrowbumps (Grew/Trad)
Jack Hall
Sheila Copson
soprano recorder, tenor recorder, treble recorder, descant recorder, g, vo
Stuart Hague
bodhran, tambourine, mandolin, concertina, whistle, hand drum, g, spoons, vo
Dave Grew
mandolin, g, g-banjo, fife, fiddle, vo
produced by John Golding
original sleeve design John Golding
自作曲もまるで民謡に聴こえてしまう3人組、ブランディワイン・ブリッジの1作目。
女性ヴォーカル、笛、弦を軸に30分ちょい。
長すぎず短すぎずで非常にバランスが良いです。
インストのダンス曲やエアを演奏していたりするし、バウロンをトコトコ叩いていたりすることから単純な私は「アイルランド?」と一瞬思ったのだけど、出身は英国なんですよね。
ストーリー性のある2や5の舞台はどちらも中部に位置するレスターだし。
ところで5みたいに史実を扱った歌が登場すると一気に民謡度が増します。日本でこういうパターンの歌ってあるんでしょうかねえ…“青葉の笛”くらいしか思いつかないな、平敦盛の。
シーラ・コプソンとスチュアート・ハーグは今では夫婦となっていて、グループもデュオの形で続行中。
中世の扮装をして面白おかしい音楽を演奏しているようですが、この1作目ではごくごく普通の洋装で素朴なフォークをやっています。
全員が歌いますが(メインはシーラ)、3人とも滅茶苦茶巧いとは言い難く美声でもなく、だけど逆に素人離れしすぎていないとっつきやすさが間違いなく魅力のひとつになっているんじゃないかと。
スティーライ・スパンの演奏で有名なラストの“ジャック・ホール”では魅惑的な混声三重唱を楽しめます。この楽曲はトレモロを効かせたマンドリンが非常によろしいのです。
で、この歌、ノンフィクションだとずっと思っていたんだけど、チャールズ1世と一緒に投獄されたサム・ホールって人物がいるらしい、的なことがライナーに書かれてあって。(“ジャック・ホール”は“サム・ホール”の別バージョンのひとつ)
タイトル曲の2も19世紀に起こった出来事がモチーフになっていてね、「喉を切り裂いて自殺」とかさ…もうバラッドの香りがプンプンですよ!
歌詞はシリアスなものも多いけど、総じてかわゆいです。
翌年の2作目にも期待大ですね。
http://www.brandywinebridge.co.uk/
《今いちばん好きな漫画》
同じ作者の「es」もすごく好き
これっすね。絵もストーリーも秀逸です。
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