カテゴリ:音楽/その他
続き。 山田五郎→山 森田美由紀→森 岩本晃市郎→岩 ミト→ミ ※発言はしていないが上野洋子氏と富家大器氏(途中まで)も同席 森 続いてちょっと変わった曲のリクエスト。2通来ています。内容からご紹介しますと、「キング・クリムゾンもイエスもELPもプログレの花形ですが、僕はAORと呼ばれる前のジノ・ヴァネリの“ア・ポーパー・イン・パラダイス”。これをリクエストします」。 山 ジノ・ヴァネリ!? ジノ・ヴァネリにプログレ時代ってあんの? AORなんじゃないすか? アダルト・オリエンテッド・ロックな。お洒落なもんなんじゃないの? 森 「プログレから次のムーブメントへと移り変わる時代、プログレ時代のセンスの総集編として、ロンドンのロイヤル・フィルハーモニックとのセッションは圧巻です。プログレの醍醐味が独自のアプローチでしか決定的に表されている究極? これを聴いた時この人は何者なんだと思いました」。 山 今ジノ・ヴァネリの話してるんですよね? 森 そうです。続きです。「オーケストレーション、実はドン・セベスキー。巨匠アレンジャーだったんですけれども、生のオケの魅力を教えてくれた間違いなく僕の人生を決めた1枚です」。ということで、リクエスト、作曲家、S・千住明さん。 山 あっ千住さん! へー! 千住さんがジノ・ヴァネリ押し! 森 ジノ・ヴァネリを、ええ。先日同じ日曜美術館という番組を担当していて、その打ち上げの席で。 山 いいなー日曜美術館毎回打ち上げあって。 森 いえ、時々です時々(笑)。 山 プログレ三昧なんか打ち上げないもん。デイヴさん電車で帰っちゃったもん。 森 またなんとかやりましょうね(笑)。 で、その時に「このジノ・ヴァネリはAORだけじゃないんだ」と。「曲を聴けばわかります」ということでリクエストいただいています。 そしてもうひと方。岐阜県28歳男性、ユルヌルさん。「最近では一番プログレッシヴだと思ったバンドがバトルスでしたが、その一員のタイヨンダイ・ブラクストンのソロで彼が見せた才能に戦慄を感じました。バンドもオーケストラもサンプラーも同じように自由自在に操る迷宮のようなサウンド。カズーみたいな音がずっと鳴っててかなり変。なのにポップ。はまると抜け出せなくなりました」。とうことで。 山 タイヨンダイ・ブラクストンの皆様の評価は高いですねえ。 精 タイヨンダイって抜けてたんだ。 ミ 抜けてました。 精 今年はもう、フジはバトルス良かったですね。 山 アンソニー・ブラクストンの息子ですね。 森 まず聴いていただきましょうか。2曲続けてお聴きください。ジノ・ヴァネリ77年のアルバム「ア・ポーパー・イン・パラダイス」から“ア・ポーパー・イン・パラダイス組曲第2楽章”、“第3楽章”。タイヨンダイ・ブラクストン2009年のアルバム「セントラル・マーケット」から“ウッフェズ・ウッドショップ”。 52. A Pauper In Paradise: 2nd Movement / GINO VANNELLI 53. A Pauper In Paradise: 3rd Movement / GINO VANNELLI ![]() 54. Uffe's Woodshop / TYONDAI BRAXTON ![]() 森 ジノ・ヴァネリ“ア・ポーパー・イン・パラダイス組曲第2楽章”と“第3楽章”。タイヨンダイ・ブラクストン“ウッフェズ・ウッドショップ”。続けてお聴きいただきました。 山 …ということでね。山本さんと富家さんが帰っちゃいました。 森 お帰りになりました(笑)。京都にお住まいということで。 ミ コメントもなく風のように。風のように去って行きました(笑)。 山 ジノ・ヴァネリがかかったかなと思ったら。プログレと言えばプログレなんですかこれも? 岩 ロックというよりもちょっとこう…ロック・サイドというよりもなんて言うんでしょうね、違うところから力が働いている。だからマハヴィシュヌ・オーケストラとか、そういうプログレなんだけどもジャズで。でもオーケストラの付け方なんかがちょっとこう、ロックよりはジャズとかクラシックに近いというね。そういう感じがしますね。 ミ スフィアン・スティーヴンスとか、そういうあの流れとかも今ちょっとやっぱり、近いところがありますよね。 岩 ありますね。 ミ それで言うとエニドの流れじゃないですけどそういうところにもかかるっちゃかかるし。 山 タイヨンダイのほうはまあアート系のいわゆる、プログレと言えばプログレですよね。ある意味正しい意味でのプログレかもしれない。 岩 そうかもしれませんね。70年代の遺伝子から発展していったものと90年代から出てくる…例えばレディオヘッドのようなところから出てくるプログレというか。ディセンバリストとか、さっき言ったスフィアン・スティーヴンスとかボン・イヴェールとかね。そういう感じのアートフォームな匂いがしますね。 森 続いてのリクエスト。まずリクエストからご紹介します。富山県30歳女性、ミツマメさん。「マクドナルド&ジャイルズ大好きです」。 山 おおー出た。30歳の女性が。 岩 出ました! 森 「『宮殿』」よりも好きなくらい。複雑なことをやっているのに緊迫感があまり感じられないのが凄いです。テンションが低いわけではないのに聴いている側に緊張感を強いないと申しましょうか。クリムゾンの対極の音楽をクリムゾンとほとんど同じ手法で作るなんて。この当時のイアン・マクドナルド素晴らしいです。ジャケットの彼がまたかっこいいんですけど、彼女と写ってるなんて…」。 山 それぞれ彼女と(笑)。 ミ 僕ジョージ・ハリスンのジャケと勘違いしました。見て「ジョージ・ハリスンかなあ」って。 山 ちょっと似てますよね。 森 もうひと方。茨城県41歳男性、プログレ・イズ・ノット・デッドさん。「十数年前、妻に反対されながらも結婚披露宴の再入場曲に選んだ思い出深い曲です」。 全員 (笑) 山 結婚披露宴の! 全員 (笑) 山 凄いなー! これは筋金入りだ! 森 それからファックスですね。いただいています。「プログレ最高。父と息子で聴いています。父のリクエスト“バードマン”、マクドナルド&ジャイルズ」。ちなみに息子さんのリクエストは“エコーズ”、ピンク・フロイドでして。群馬県太田市、21世紀の精神正常者さんからいただいていますが、マクドナルド&ジャイルズ。 岩 これはもうキング・クリムゾンのね、プログレの始まり。作って辞めてしまったイアン・マクドナルドがマイケル・ジャイルズとともに作った。結局このマクドナルド&ジャイルズも1枚で終わってしまったんですけどね。クリムゾンのファンタジックな部分とマクドナルドの理想みたいなものが…たぶんそのキング・クリムゾンのファーストがあってセカンドの「ポセイドン」っていうのがあって、中間に位置するようなね。非常にいいアルバムですよね。 山 「ポセイドンの目覚め」を凄く意識して、結構あてつけっぽい。 岩 そういうとこもありますよね(笑)。 山 そのわりにジャケットがね。 ミ なんかやっぱサイケ感のほうが漂う。 山 お互いの彼女とラブラブなだけの写真が。結構びっくりしましたけどね、あの落差。プログレじゃないですよねあのジャケは。 岩 実はこれスティーヴィー・ウィンウッドが入ってるんですよね。 山 入ってます。入ってますね。 森 それではお送りします。マクドナルド&ジャイルズ、70年の同名アルバムから“バードマン”。 55. Birdman / McDONALD & GILES ![]() 森 マクドナルド&ジャイルズ、 “バードマン”。21分40秒の曲をお聴きいただきました。ミトさんお好き…? ミ いや僕…なんともなくいきなり振られましたね(笑)。凄い好きです。なんかその、プログレっていう風に聴く前はどっちかというとサイケデリックなイメージのとこで僕は結構聴いてて。僕はサイケデリックなバンドで凄く好きな、ちょっとマニアックなんですけどサンフランシスコのバンドでマッシュルームってバンドがありますけど、その2枚目の「水素でぶっ飛ばせ」っていうアルバムの2曲目かなんかが“マクドナルド&ジャイルズ”って書いてある曲で(笑)。それで20何分ですっごいいい曲なんですよ。 でもなんかね、サイケからプログレっていうのが綺麗に枝葉が分かれてるみたいのがちょっとわかるような。 山 プログレの中の因子としてちょっと忘れられがちな部分ですよね、サイケって。初期はもう濃厚にありましたよね。 岩 そうですね。ありましたね。 山 ピンク・フロイドなんかでもシド・バレット期は完全にサイケですから。 岩 うん、うん。 ミ クリムゾンだってファーストは。 山 クリムゾンはファーストはサイケ入ってますよね。 岩 そうですね。入ってますね。 森 さて、「私とプログレ」。最後の方にご登場いただきましょう。 山 このコーナーがありましたね、「私とプログレ」。 森 今回のタイトルコールやジングルを担当していたのもこの方なんです。 山 そうなんです。それではご登場願いましょう。 続く。
Last updated
2011/10/20 07:36:26 PM
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