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英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

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2011/11/03
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続き。



DJ竹田圭吾→青文字
アシ小林まどか→赤文字
ゲスト和合亮一→黒文字



最後に一つ伺いたいのは、もうすぐ8ヶ月になって…東京にいるとどうしても震災の記憶とか報道全体が少し風化してきているというか薄れてきているような部分があって。

ま、時間とか距離のこと考えると色々やむを得ない部分もあるんですけど、本来風化しちゃいけない部分がおそらく必ずあって。それをどうやって僕達は自分の中に繋ぎとめておかなきゃいけないのかなって意識することもあるんですけども。

福島にいらっしゃって福島の思いをこういう形で発信されてきた和合さんからご覧になって、段々風化していくような記憶というか状況についてどうお感じになるか。
それからこの先和合さんは、詩を通じて発信してきた和合さんは何をなさっていくつもりなんでしょうか。


一番それが8ヶ月経って自分の頭の中で、心の中で最も大きな問題の1つに…私自身もなってるんですけど。ずっと今は静かな日常が福島にも戻ってきています。だけど出口は相変わらず見えない。そういう時間を過ごしています。静かな難しさと今向き合っている状況で。

静かな難しさ?

はい。ともすれば時にはふたをされてしまうんじゃないか。このままふたをされてしまうんじゃないかっていう、そういう不安を感じることもあります。

だからむしろ今ふたをされてしまうその時間の中で、声を小さくてもいいから上げていく。その上げていく声が上からのしかかってくる静かな時間の重たさを少しずつでも変えていくんじゃないか。

私達、この日本人である限り日本を信じて故郷を愛して日本語で正しい気持ちを伝えていくことをしていくためには子供たちに何を残していくか。それはこの、今震災からずっと続いている出口の見えなさを正確に記録して。その記録の厚みと重さをそのままこれからの未来の子供たちに渡していくことこそが、大人の私たちが暮らしていく決意を持った人間達の役目だと思うんですね。

それで泣く泣く故郷を離れていく方々もいます。そして残って暮らしている人達もいます。まったく同じ気持ちで過ごしていかなくちゃいけないと思うんですね。それが故郷を離れた方々と故郷に残ってる方々が温度差があってはいけないと思うんですよね。

もっといろんなことを受け止めていろんなことをそこで話をしていって、私たちが暮らしてきた生活そのものを…すべてを残していくということが、これから先の子供たちの社会を望ましい方向に向かわせなくちゃいけない。そんなきっかけになればなと思ってるんですね。

だから全村避難がありました飯館村。その飯館村のある方は、「私達の代でよかった。そんな風な気持ちで頑張りましょう」って。「これから先の子供達にこういうことが起きないように、私達の代でよかった。そんな風に言えるように頑張りましょう」って聞いたことがあって。僕涙が出そうになったことがあったんですね。

「福島を生きる」っていうことを僕はずっと地元で…、「福島に生きる。福島を生きる」ということをいろんなところでお話ししているんですけど、福島“に”生きるというのは僕が今福島で暮らしていることなんですが、福島“を”生きるというのは、例え故郷を離れて暮らしていても、福島で暮らした思想を大切にして自分を愛すると同じような気持ちで福島で暮らした思想を生きていく。そういうことをきちんと受け止めて福島の、遠く離れても福島で暮らした思想を生きていくことでその背中を見て子供たちは次の世の中を作っていくと思うんですね。

だから僕のやりたいことというのはきちんとした背中を子供達に見せていって、今震災で苦しんでいる私達全員で背中を見せていって。そして何か光を求めていくような、そういう時間をふたをされていくことに負けずにですね、小さな箱にメッセージを込めてたくさんの方に受け渡していくような。

そういうことしか僕はできないんですけど、それをやっていきたいなって思ってますね。

そうした意味でも和合さんの思いや気持ちを引き続き私達にメッセージとして伝えていただければと思います。今夜はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
どうもありがとうございました。今夜は被災地・福島から様々な思いが込められた言葉を発信し続ける詩人・和合亮一さんをお迎えしました。以上ブレイクスルーでした。


おしまい。





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Last updated  2011/11/03 11:50:46 PM
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