2006/11/15(水)17:53
レッドソックスが松坂を獲得
松坂は、今季、ア・リーグ東地区3位に終わった名門復活の「切り札」として期待されることになる。
レッドソックスは今季、チーム防御率が30球団中26位の4・83と低迷し、投手陣の立て直しが急務だった。現時点で予想される来季の先発5本柱のうち、ワールドシリーズ制覇時の大黒柱だったシリングと、ナックルボールの使い手、ウェイクフィールドが40歳を迎え、衰えを見せており、抑えから転向するパペルボンも先発では未知数。松坂は、マーリンズ時代の03年にワールドシリーズ最優秀選手となった今季16勝のベケットと並ぶチームの「エース格」となることは確実だ。
また米メディアは、レッドソックスが松坂を獲得するメリットとして、日本からの放送権料収入を期待できる▽最大のライバル・ヤンキースへの入団を阻止できる――ことを挙げている。
レッドソックスは、ア・リーグ創設の1901年に誕生したメジャー屈指の古豪。1903年にワールドシリーズ初代王者に輝き、18年までにワールドシリーズを5回制したが、20年にベーブ・ルースをヤンキースに放出以後、長い間、ワールドチャンピオンの座につくことがなかった。その因縁はルースの愛称をもじって、「バンビーノの呪い」と呼ばれていたが、2004年に86年ぶり6回目のワールドチャンピオンに返り咲いた。