旅するように暮らしたい

2008/02/20(水)14:04

【転記】 採算について少々

開業までの道のり(46)

【2007年3月23日の日記】 本日のお題は『採算』について。 もちろん、商売を始めるには、ココは外せないでしょ。 どんなに好きでも、お金がなければ始められない。 どんなに楽しくても、儲からなければ続けていけない。 当初、自宅を改築して営業出来ればな・・・と 軽率な考えでおりました。 しかし、色々冷静になって考えたところ そんな簡単な事じゃないな・・・って。 それは、旅館業法関係にしても 自宅の立地条件にしても 自分の生活・・・仕事とプライベートを分けるためにも それじゃダメだなって気付きました。 そこで、宿用の家を借りる事になると思われます。 では、家賃・光熱費・・・いかほどでやっていけるのか? ってことを考えなくちゃいけない。 その前に考えるべきコト。。。 私が目指す宿は『安宿』 人それぞれ、価値観は違うとは思うけれど 貧乏旅に慣れ親しんでいる私としては 3000円以上の宿は、安宿と呼べないのです。 よって、3000円以下でやりたい。変なこだわり。 おまけに、基本的に1人で運営していきたいから 全てのお客様を把握するため 定員は10名くらいが理想。多くても15人くらいかなあ? そこで、色々リサーチしてみました。 とあるサイトを発見し、概算を出す上で、とても参考になりました。 それは北海道における統計上の宿の定員稼動率。 その平均は約45%でした。 これは、ホテル・旅館・民宿・その他の総合数値です。 しかも、季節によって率もかなり変動します。 雪解けの季節や、雪が降る前後は 格段に集客率が下がりますから。 これが飲食店や物売りだったら 売り上げの上限がないんだろうけど 宿屋はどうあがいてみても BED数を超える売り上げは見込めないから 天井のある商売なんだよね。   (;´Д`A ``` それを踏まえ、とりあえず40%で計算してみると 宿代を2800円に設定したと仮定して 10名定員の宿を作ると月33万の収入。 そこから家賃・光熱費(冬の光熱費怖!!) 備品・設備投資などを考えると・・・ かなりキツキツです。 ちなみに 上記の計算自体は、宿野望を思い立った直後にしました。 しかし、実際軌道に乗るまでは稼働率20%いくかいかないか・・・ なので開業当初はしばし赤字続きは間違いありません。 この数字を見るだけでも 『普通に外に働きに行った方が、稼げるじゃん』 って感じなのに・・ね。あはは。 でも、それでつまづいていたら、前には進めない。 宿をやるって野望を抱いた時に思った事は 毎日のように出会いに恵まれて ヒモジイ思いをしないで食べていけたらそれで良いんだって。 それが、今私の求めてるシアワセな生き方! ってこと。 決して儲からない仕事だけれど 私にとってはめっちゃ魅力的なの。 この参考数値は、あくまでも統計上の数字。 自分が宿をやった時に どの程度いくかなんて、やってみないとわからない。 とにかく、リスクを最小限に抑えてやらねばならない。 余力がなければ開業当初を乗り越えられないから。 まあ・・・ソレよりも何よりも 私が宿を始めた時に この数値を裏切るような数字を出せれば それで生きていけるんだって思ってる。 安直かもしれない。 いや、ぶっちゃけ甘い。 それでも、『この考えは甘いから止めよう』って思わず 『甘いかもしれないけど、やっていきたい!』って気持ちが 不思議と強いんだよなあ・・・ 何かを始める時って こんな気持ちが大事だと思うんだ。 不安でいっぱいなんだけど その不安を踏み潰せるほどの強い思い。 その葛藤の中で、それでも宿屋をやりたいって思ってます。 きっと思い続けて実現させます。 ランキング応援よろしくお願いします!

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