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2007/05/12
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テーマ:社交ダンス(9408)
月に一度のカップルグループレッスン。

前半のストレッチのテーマは肩甲骨と腕でした。

『身体が固くて。』

なんておっしゃる方、よくいらっしゃいますが、からだの何が固いのかって、あんまり考えたことないですよね。

これ、関節が固いんじゃなくて、それを動かす周りの筋肉が固くなってしまっているだけなんだそうです。

ですから、よく伸びてよく縮む、柔らかい筋肉を作ってあげれば、自然と身体は柔らかくなるんですね。

  



ダンスでホールドするとき、男性の右肩や女性の左肩が上がってしまったりするのもこの辺に原因がある様子。

首から肩に鎖骨が伸びてそこに上腕の骨がくっついているだけですので、本来は肩の高さを変えずに腕を水平に上げてひじが一番遠いところでホールドが可能なはずです。

肩の周り、肩甲骨の周りの筋肉が固いと、骨をバラバラに動かせないのでクカラチャで肩が上がってしまったり、ニューヨークで腕を上げて苦しそうに見えたりしてしまうんですね。

スタンダードでホールドが崩れる理由は主に2つあって、一つは上で述べたとおり肩周りの筋肉が固い、もう一つは腕を支えられるだけの筋肉がないことだそうです。

筋肉があるけど固い人はよくひじを回す運動をしてストレッチで伸ばすこと、筋肉がない人はダンベル運動などで筋肉を作ること。

どちらにしてもダンサーの理想の筋肉はボディビルダーとはちょっと違う、よく伸び縮みするやわらかな筋肉だそうです。

  




後半のダンスの部、今日のテーマはタンゴウォークでした。

タンゴっていうのはスタンダード5種目の中でも他の4つのダンスとは全く違う、非常に特徴のあるダンスです。

何が違うかっていうと、タンゴだけスイングじゃないんです。

床と頭がほぼ水平のまま動く運動。

このレッスン中に突然気づいたんですけど、タンゴって武術と同じなんですよ。




太極拳や合気道でも同じ動きがあって、臍下(せいか)の1点の位置を地面と水平に保ったまま移動するんです。

なんでこんなことするかというと、どの瞬間に敵が襲ってきてもどちらの方向にも動くことが出来るからなんです。

だからタンゴが『獲物を狙うヒョウのよう』なんて形容されるんですね。

足を肩幅より少し大きめに横に開いて、体重を右足から左足へ非常にゆっくり移して行ってみて下さい。

頭の高さを変えないように。

まるで太極拳の動きみたいでしょ?


  


スタンダードは男性と女性が一体化してますから、その全ての部分の動きに無駄がなく最短最速でなければキレは出せません。

キレを出そうとして腕でぶんぶん女性を動かそうとする男性を見かけますが、あれはいってみれば自分の一番大切な部分のバランスを崩して敵に差し出してるようなもんです。

練習はウォーク、リンク、クローズドプロムナードという、タンゴを習い始めたら誰でも最初にやるステップで、1歩踏み出すごとにその場でロックステップを入れるということを繰り返しました。

必ずどの瞬間においても両方の足に重みが分散し、どちらかに乗り切ってしまうことがないように。

相手を押したり上半身でコントロールしようとしないように。

股関節、膝、足首を柔らかく使って高さを保ちます。

ぐっとタンゴっぽくなりましたね。

  








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Last updated  2007/05/13 11:45:56 AM
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