テーマ:社交ダンス(8594)
カテゴリ:映画のはなし
爆弾処理、出来ることなら一生関わりたくない仕事です。
いつ爆発するか分からないものに近付いて行くだけでも心臓が凍りそう。 起爆装置だって進化して行きますから、仮に近付けたとしても見たこともない爆弾でどのワイヤーを切ったらいいのかパニクッたりしたらそれで一貫の終わり。 でも世の中には、そんなスリルがたまらないという人もいるようです。 この映画の舞台は2004年のイラク。 アメリカ軍の危険物処理担当者が爆死し、代わりに送り込まれて来たジェームズ2等軍曹(ジェレミー・レナー)が主人公です。 従軍している兵士はほとんど戦争経験のない若者ばかりですから、いつテロリストの襲撃があるかも分からない場所でいつも死の恐怖と向き合っています。 不審者に対して異常なまでに神経質になっていて、任期が終わるのを指折り数えていました。 そんな中、ジェームズだけは現地の少年と友達になったり、すぐ側で銃弾に倒れた男のポケットから弾を補填したり、爆弾が仕掛けられた炎上車の消火に当たったり、時限装置付きの爆弾を身体に巻かれたイラク人を助けようと奮闘したり。 怖いもの知らずなんです。 任期が開けて故郷に戻った彼は、なんだか生き生きとしていません。 おもちゃで遊ぶまだ赤ちゃんの息子に話しかけます。 『お前はぬいぐるみも箱も、何もかもが好きだろう。でも大人になるとだんだん好きなものが減って行って、パパのような年では1つか2つになる。』 自分の好きな物は一つ。 そしてまた、戦場に戻って行きます。 緊張感のあるとてもいい映画でした。 中東に派遣される兵士たちのとてつもないストレスが画面を通じて伝染してきます。 『ハート・ロッカー』(原題: The Hurt Locker)は、2008年のアメリカ映画。 心のハートじゃないんですね。 いままで『Heart Rocker』だと誤解していました。 第82回アカデミー賞では9部門にノミネートされ、アバターを抑えて作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響効果賞、録音賞の6部門で受賞しました。 監督はキャスリン・ビグロー。元夫のジェームズ・キャメロンとアカデミー賞を競った事で話題になってました。 予告編はこちらです。 ハート・ロッカーお気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/10/16 11:43:22 PM
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