2013/11/27(水)11:52
サルソマッジョーレ遠征記(その1)
<会場はどこだ>
深夜1時、日本各地から集結した日本代表メンバー12人は羽田からフランクフルトに向う飛行機に無事搭乗しました。
旅費も宿泊費も自腹なので別に一緒に行く必要は全くないんですが、今回は成り行き上そういう段取りになっています。
1組だけは家族も同行なので別行動。
飛行時間12時間15分、フランクフルト到着は早朝5時25分でした。
時差8時間。
こちら乗り換えのターミナル移動に使う歩く歩道。果てしなく続く感じです。
そこからミラノ行きの飛行機に乗り換え、約1時間。
イタリアの土を踏んだのは2013年11月21日、朝9時頃でした。(日本時間では午後5時)
まだ目的地は遠い。
空港出口から歩いて行くと皆ぞろぞろ付いてきます。
私もミラノは初めてなのでどこに何があるのか知りませんでしたが、幸いすぐにバスのチケット売り場を見つけることが出来ました。
『団体割引ありますか?』
一応聞いてみました。片道10ユーロですが往復買うと16ユーロという割引はあるとのことだったので、どうせ帰りも乗るだろうしそれを12人分購入。
『ドゥーディチ。(dodici)』
イタリア語で12と言う数字だけ良く使うので覚えましたよ。
空港からミラノ中央駅まではバスで約1時間かかります。20分おきに出ていて、皆の分の時刻表ももらえました。
ミラノ中央駅からはローカル線に乗ってフィデンツァ(Fidenza)で乗り換え、サルソマッジョーレに向います。
乗り換え電車を待っているときアメリカ代表カップルに遭遇。彼らはロスから参戦で、『お互い遠いよねー。』みたいな話しをしながら電車を待ちます。
ここからは10分ほどですが電車が1時間に1本くらいしかないんです。律儀に車掌さんがやって来ます。
電車のチケットは全て日本で手配して来たので駅で12人分買わずに済みました。
私達はネットで買ったんですが、他の皆さんは旅行会社を通じて飛行機も電車も用意してもらったようです。
こちらサルソマッジョーレ・テルメ駅。
『ホテルどこ?』
皆の期待の目がうちらに集中してるみたい...。
超ローカルな駅なのでタクシーなんか待ってないんです。一応グーグル地図プリントして来たのでそれをたよりにぞろぞろ歩いて行きました。
道がガタガタでスーツケース引っ張るの大変。結構遠かったです。
雨が降っていて寒かったんですが、ホテルに向って歩いている時だけちょうど雨の切れ間で助かりました。
ホテルに到着したのは午後3時頃だったと思います。家を出てから26時間。相当疲れてます。
しかーし!
大会会場を確認する必要がありました。
実は明日、どこで試合があるのか知らなかったんです。
まだタイムテーブルもエントリー表もネットで公表されてないみたいだし、会場の場所も誰も知らないって普通ないですよね。ここまで来ちゃって。
ポスターもないみたいで全く見かけませんでした。
大会事務局のお勧め筆頭ホテルに宿泊しているので、多分最寄りに会場があるはず。
ひょっとしてテルメ(温泉施設)の中にボールルームがあるのかな?
ヴッパタールのときも歴史的建造物だったし。
私達のそんな想像が一人歩きして、きっとそうに違いないと思い込んでみんなで『会場見学』。
ホテルの受付に一人だけ英語を話せる女性がいました。テルメはどこかと聞くと、すぐそこだと教えてくれます。
『かっこいー!』
『こんなところで踊れるなんて最高!』
みんな大盛り上がりで記念撮影に励みます。
『この距離ならドレスに着替えてからでも行けるよね。』
ところがこれが、大間違いだったんですね。
ここはただのお風呂だったんです。
私達の勝手な思い込みで迷走する日本代表メンバーの運命やいかに。
(つづく)