テーマ:社交ダンス(8306)
カテゴリ:TVのはなし
声が出なくなる風邪で会社を休んでいた大将は、近所のかかりつけの診療所に行きました。
なんとザビエル先生も同じ風邪にかかっておられて、分かり合える診察をしてもらったとのこと。 母子共通の遺伝子に関わる生命の神秘かと思ったら、単にこのタイプの風邪が流行ってただけだったんですね。 NHKスペシャル『シリーズ人体 II』でDNAスイッチという興味深いテーマを扱っていました。 子供は無限の可能性を秘めていると言われますが、実は大人にもそれはあって、才能が開花するかどうかは関連するDNAスイッチがオンになるかならないかで決まると言った内容です。 スイッチは分かっているだけで2万個ほどあるとのこと。 前回のトレジャーDNAの話も面白かったですけど、DNAスイッチは現在世界の遺伝子研究で最もホットなジャンルだそうです。 例えば双子の宇宙飛行士の実験例。 一人は宇宙ステーションに340日滞在して、その間地上にいたもう一人のDNAスイッチとの違いを比較したところ、9000以上の明らかな違いが現れたそうです。 無重力状態で生活すると骨がもろくなるんですが、それに対抗するように『骨を作れ』スイッチがオンになっているとか、宇宙空間から降り注ぐ放射線のダメージに対抗するために『損傷したDNAを治せ』スイッチがオンになっているとか。 いくら食べても太らないとか、大酒飲みでも長生きとかいろんなタイプの人がいるのは、与えられた環境にどの程度適応できるかというのが決め手なのかもしれません。 急激な気候変動とか、飢餓とか、流行病を乗り越え人類が絶滅せずに来れたのはDNAスイッチのオン・オフの組み合わせが可能なおかげでしょうかね。 一卵性双生児の場合生まれ持った遺伝子は同じはずなのに、一人は病気になってもう一人はならないというケースが多く存在するのも、遺伝ではなく環境や生活習慣でもなく、むしろDNAスイッチの状態に関係するらしいです。 ジョンズ・ホプキンス大学のベイリン博士たちは『がんを抑える遺伝子』というのを発見されたそうです。 がん患者にはスイッチがオフになっている人が多くいるとのこと。 スイッチがオフになった状態では、DNAメチル化酵素という聞きなれない物質が『がんを抑える遺伝子』を折りたたんでがん細胞の増殖を抑える物質を作れないようにしているらしいです。 このスイッチをオンにする臨床実験もアメリカで行われていて、末期の肺がん患者の肺から次第に癌が消えていく様子が示されていました。 生命維持に直結するようなスイッチは親から子へと受け継がれるらしいんですね。 実験用のラットにある特別な匂いを嗅がせたあと電気ショックみたいなことを繰り返していたら、子供はその匂いを嗅がせただけで怖がるとか。 人間も生まれた段階ではスイッチは全てニュートラルらしいんですが、メタボ系の父親から生まれた子供は『体脂肪を貯めろ』と『食物を摂取せよ』というスイッチだけはオンになっているそうです。 ダイエットで一時期話題になった飢餓スイッチがオンのまま生まれてくるってことでしょうか。 この話の流れからするとダイエット失敗するのは親のせいってことになりますね。 DNAスイッチが世界中で今ホットな研究分野なのは、いろんな可能性が考えられるからだと思います。 運動能力を上げる遺伝子とか、記憶力が上がる遺伝子とか、老化を止める遺伝子とか、免疫力を上げる遺伝子とか。 ありそうな遺伝子のスイッチを探り当てて、それらをオンにしていく方法が分かれば人類の可能性が革命的に広がりますよね。 個人的には花粉症スイッチみたいなものがあるならそれをオフにして欲しいところです。 ダンスに関連するスイッチは全部オンに! オンにできるスイッチの数に上限とかあるんでしょうかね。 いずれにせよ今まで気づかなかった分野で才能が開花して運命が変わるかも。 再放送は2019年5月15日(水) 午前0時35分だそうです。 ご興味ある方はお見逃しなく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/05/14 07:16:26 PM
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