テーマ:社交ダンス(8310)
カテゴリ:映画のはなし
東野圭吾が作家デビュー30周年を記念して書いた話題作を映画化した作品です。
脳死は死なのか? 生きるとは何なのか? 究極の選択を迫られる家族の苦悩を描いています。 6歳の娘・ミズホがプールで溺れ、脳死と判定されて臓器提供するか医師に決断を迫られる両親。 夫・和昌は会社社長で財政的には豊かでしたが家庭を顧みない仕事人間だったので妻は離婚を決めていました。 私立の小学校を受験させるためにいい夫婦を取り繕っていましたが、関係は冷え切っていたんです。 しかしミズホの事故をきっかけに和昌は自分の会社で研究を進めている医療機器を適用し、パソコンからのコマンドで脳死の娘の体を動かせるようにするんです。 どうしても娘の死を受け入れられない妻・かおるこは自宅で介護に没頭します。 孫をプールに連れて行って事故に遭遇してしまったかおるこの母親は、どうつぐなったらいいのか苦悩しつつ介護を手伝っていました。 そんな時、和昌はドナーを待つ知り合いの子供の話を耳にし複雑な心境になっていきます。 ミズホの2歳下の弟・イクトは、姉が原因で学校でいじめに合うようになり、ある日ついにくすぶっていた家族の不協和音が一気に噴き出します。 姉ちゃんは死んでるといい始めたイクト。 それなら殺しても殺人にならないのかと包丁を持ち出すかおるこ。 自分の身内の話だったらどうするだろうと考えさせられます。 皆さんは臓器移植の意思表示カードをお持ちですか? レナードの朝という映画みたいに寝たきりからいきなり復活するかもしれないことを考えると、心臓が動いてまだ体が温かい状態で脳死だからと臓器提供に踏み切っていいのかと考えてしまいます。 でも臓器移植を待っている人は本当にたくさんいらっしゃるんですよね。 話題のiPS細胞は脳死からの復活を助けてはくれないのでしょうか。 かおるこ役の篠原涼子さんはこの映画で第42回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞されています。 2018年公開の堤幸彦監督作品です。 ミステリーというより人間ドラマでした。 公式サイトはこちらです。 一度は見て欲しいおすすめ映画 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/09/05 07:19:02 PM
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