テーマ:社交ダンス(8310)
カテゴリ:映画のはなし
1960年代のアメリカは、まだ人種差別の風習が色濃く残っていたようですね。
特に南部の地域はその傾向が強く、有色人種に対して入店を拒否するレストランなどが多くて、限られた数の宿泊できるモーテルや食事できる店などを記した『グリーンブック』と呼ばれるガイドブックが出回っていました。 今日ご紹介するのは実話に基づいた伝記映画です。 ドン・シャーリーはクラシックやジャズをヨーロッパで学んだ天才ピアニストでした。 世界各国でコンサートツアーを行う誰もが認める才能の持ち主で、上流階級にもつながりのあるリッチな生活を送っています。 次にアメリカ南部のコンサートツアーを予定していて、同行する運転手を探していました。 雇われたのはトニーというイタリア系アメリカ人で、ナイトクラブの用心棒をしていた男です。 ドンとトニーは生活環境も性格も真逆で、最初からソリが合いません。 アフリカ系アメリカ人のピアニストは多分当時は珍しかったんでしょうね。 トニーの友人たちもなんで白人のお前が黒人のドライバーなんだという反応です。 そして出向いた先のアメリカ南部ではもっとその傾向が強かったんです。 金を稼ぐために仕方なくドライバーを務めていたトニーでしたが、次第にドンのたぐいまれな才能に尊敬の念を覚え始めます。 ドンも乱暴者のトニーを不快に思っていましたが、白人たちから受ける不当な差別に対して彼を援護してくれる態度に次第に心を開いていくんですね。 旅の間中トラブル続きなんですが、それを乗り越えるたびに二人の友情と信頼関係は強くなっていくようでした。 ドンはトニーが妻に書く手紙を上品で愛に満ちたものにする手助けをし、トニーは機転と腕っ節でドンをあらゆる場面で守り抜きます。 『グリーンブック』(Green Book)は、2018年のアメリカ映画。監督はピーター・ファレリーです。 第91回アカデミー賞では作品賞、助演男優賞、脚本賞の三部門で最優秀賞を受賞しました。 すごくいい映画でした。おすすめです。 公式サイトはこちらです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/10/05 10:45:09 PM
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