テーマ:社交ダンス(8311)
カテゴリ:TVのはなし
倍返しの正義の男、半沢直樹が帰ってきました。
池井戸潤の小説を原作としたドラマはどれも面白くて目が離せませんが、その中でもピカイチなのが銀行を舞台としたこの物語です。 2013年に放映されてから7年。 どんな話だったか忘れかけていた私のような人のために総集編が組まれ、新作に繋がるスピンオフドラマも先立って放送されたので、この作品を知らなかったうちの母も毎週日曜夜を楽しみにしていました。 大和田常務 (香川照之) を役員たちの面前で土下座に追い込んだ半沢直樹 (堺雅人) は、東京中央銀行に利益をもたらしたにもかかわらず島流しにされてしまいます。 東京セントラル証券という東京中央銀行の子会社への出向です。 逆に不正を暴かれた大和田はただの取締役への降格という軽い処分にとどまり、半沢だけでなく多分視聴者側もみんな納得がいかない気持ちでした。 産業中央銀行(旧S)と東京第一銀行(旧T)の合併によって生じている東京中央銀行の派閥争いを収めようとする中野渡頭取(北大路欣也)の考えによるものです。 大和田の変わり身に早さは凄かったですね。 頭取の忠実な犬になって密かに半沢に復讐を仕掛けてきます。 営業企画部の部長として東京セントラル証券に飛ばされた半沢には、会社始まって以来とも言える大きな仕事が舞い込んできました。 IT大手の電脳雑伎集団が、新興IT企業の東京スパイラルを買収するにあたっての1500億円規模の案件です。 ところがこれを親会社の東京中央銀行が横取りしようとするんですね。 電脳雑伎集団と銀行側はあの手この手で半沢潰しにかかってきます。 折り悪く証券取引等監視委員会が立ち入り検査にやってきたり。 ジンベイザメに挑むコバンザメみたいなほぼ勝ち目のない戦いですが、前半5話は巨大企業に挑む半沢の100倍返しでした。 後半は破綻寸前の航空会社の再建問題でした。 出向から戻された半沢が次に挑むのは政府の壁です。 国土交通大臣に就任した白井亜希子(江口のりこ)が、帝国航空に債権を保有しているそれぞれの銀行に債権放棄をさせることで経営再建を図ろうとしていました。 東京中央銀行はサブメインバンクだったので、500億円の損失になります。 彼女を影で操る箕部幹事長(柄本明)とは合併前の旧Tと深い闇で繋がっていたため銀行側は逆らえない立場にありました。 そこに切り込んでいく半沢の気迫は半端ない感じでしたね。 銀行員て、こんなに毎日怒鳴り合って仕事してるのかと誤解してしまいそうです。 箕部幹事長役の柄本明さん、いい味出してましたね。 エアソロバンの黒崎検査官(片岡愛之助)のオネエぶりも健在で面白かったです。 半沢の奥さんの花(上戸彩)が地獄に仏というか、いいこと言うんですよ。一服の清涼剤として欠かせない存在感がありました。 なんと言っても最高なのは大和田役の香川照之さん。名言多かったですね。 『君はもう、お・し・ま・い・DEATH!』 『施されたら施し返す…… 恩返しです!』 半沢さんも濃い演技の皆さんに囲まれてさらに濃い味を求められると大変でしょうね。 『やられたらやり返す…… 1000倍返しだ!』 テレビから唾が飛んできそうでした。 最終回の視聴率は関東で32.7%だったそうで、続きも期待できそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/09/29 12:58:29 PM
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