テーマ:社交ダンス(9032)
カテゴリ:TVのはなし
両国国技館に一度だけ大相撲を観に行ったことがあります。
遠くから見ても迫力はありましたが、このドラマではその何倍もの波動をテレビ越しに感じる事ができました。 相撲って、ものすごい格闘技なんですね。 土俵は女人禁制の聖域(サンクチュアリ)と言われています。 ![]() 小瀬 清( 一ノ瀬ワタル)は身体の大きな北九州のヤンキー高校生でした。 親が始めた寿司屋は借金で回らず、家庭が崩壊。 金さえあればと思っていたところに、東京の相撲部屋からスカウトされ、大金が稼げるならと上京します。 ところが入ってみると幕内力士のいない貧乏な相撲部屋でした。 もともと相撲に興味のない清には、四股を踏むことがなぜ必要なのか分かりません。 ![]() 猿将部屋の親方(ピエール瀧)は元大関で、弟子たちの四股名はみんな『猿』がつく名前。 小瀬にも『猿桜(えんおう)』という名を与えます。 兄弟子たちは生意気な猿桜に色々ないじめを仕掛けて来ました。 猿谷(えんや)という兄弟子だけは、猿桜に伸びしろを見て目をかけてくれるんですが、相撲自体を舐めている猿桜にはその本意が伝わりません。 やめて実家に戻ろうとする猿桜を必死に止めたのは、相撲が大好きなのに体格に恵まれない正喜(染谷将太)でした。 ![]() 風当たりのきついのは稽古だけでなく、取り組みでもそうした。 文字通り犬猿の仲の『犬嶋部屋』の親方は、現役時代の恨みつらみを猿桜にぶつけて来て、なんとか怪我させて芽を潰そうと仕組んでくるんです。 関東新聞社で政治部から相撲担当に飛ばされ渋々取材に来ていた飛鳥(忽那汐里)は、彼の相撲に興味を持ち、次第にのめり込んでいきました。 ![]() しかし無敗の静内という怪物のような力士と当たり、猿桜が挑発的な態度をとったせいで入院する羽目に。 大怪我を負ったことでPTSDになってしまった猿桜は怖くて相撲がとれなくなってしまいます。 ![]() 上京してきた母親にハッパをかけられ心身ともに復活した猿桜は、人が変わったように相撲に向き合うようになります。 自らを律し、必死に稽古する様を見て、親方も兄弟子たちも一丸となって精進するようになりました。 彼女と思っていたキャバ嬢が、タニマチ(スポンサー)を名乗り出た成金のチャラ男に寝取られ散々でしたが、目指すものがある猿桜にとってそれはただの通過儀礼に過ぎません。 ![]() 全8話のドラマなんですが、最後の2話が盛り上がります。 ザンバラ髪で相撲をとっていた猿桜も髷を結うようになり、出稽古で完敗だった馬山部屋とは互角にやり合えるようになりました。 怪我で幕内復帰が叶わなかった猿谷の断髪式は泣けます。この役者さんは、九重部屋所属の元力士だそうですよ。 『サンクチュアリ -聖域-』は、2023年のドラマです。 角界の力関係とか、稽古風景とか、あらゆることが未知の領域で面白かったです。 海外のダンス競技選手でも相撲に興味ある方がいらして質問されたりするんです。 答えられるほどの知識がないので、こう言ったドラマで描いていただけると『このドラマを見よ!』って言えるから助かります。 スピンオフ作品を作れそうなネタがいくつか残されているので、30分で終わってしまった最終話の続きもひょっとしたら見られるかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025/02/28 07:46:56 PM
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