カテゴリ:アート
先日の「美の巨人たち」で放映された靉光の「眼のある風景」
を見ようと出かけました。特別展の吉原治良展、今回はパス。 皆さんのブログで盛り上がってきたら、また訪れることにしま す。 さて、「眼のある風景」。けっこう大きな作品なので、近づいて いくとやはり、あの眼に引き込まれて、全体像が分からなくな ります。その眼の上に、何やら帽子らしきものがあるのを発見。 そしてまた、岩盤を這って伺い覗くタコのようにも見えてくる。 さらに離れて見るとテレビで言っていたようにライオンにも見 えてきます。ということで、不思議な絵だという結論。となり で靉光の自画像が笑っているような気がしました。 今回の展示変えで、最も印象に残った作品がこれです。 ↓ 浅原清隆の「郷愁」という作品。やはりこれも、「眼のある風 景」同様1938年の作品です。この画家も戦死しました。正確に はビルマ戦線で行方不明になったそうです。澄んだブルーの水 面、エメラルドグリーンの空。その間に浮かぶ茄子のような島。 その断面に立って合掌するピンクのドレスの少女。シュールリ アリズムの世界なのですが、この光景が静かに清清しく心に染 み入ってきます。出会えてよかったという画家をまたひとり発 見しました。 古賀春江の特集展示があったのですが、油絵の方は今まで見た ことがある作品ばかりだったので残念ながら、少々物足りませ んでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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