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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2007年07月28日
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カテゴリ:アート
「一目でわかる!日本の美術この100年」とチラシにあるよう
に、1907年の文展から、帝展、新文展、そして戦後の日展と
100年間の日本画、洋画、彫刻、工芸品、書の出展作品約170
点を展示しており、見応え充分。

ちょうど、東京国立近代美術館の常設展を一回りした後に、出
かけたので、普段は竹橋にあるはずのものが、こちら六本木で
展示されている作品があったり、竹橋で見たばかりの作家の別
の作品が展示されていたりして、いやはや、近代の日本美術を
十二分に堪能した一日となった。(だが、本当に疲れた。)

上村松園の「花がたみ」で始まるこの展覧会。有名どころの作
家はもちろん、過去に何回か出会った作品も多かったが、逆に
初めて名前を知る作家の作品もあり、新しい発見も多く楽しめ
た。

とにかく170人あまりの作家の優れた作品それぞれにコメント
したいのだが、今回初めて知った作家の作品で印象に残るもの
をいくつか取り上げる。

美人読詩.jpg

まず、文展時代の作家では、石橋和訓の「美人読詩」島根県立
美術館蔵。黒い衣装と白い顔や手が印象に残る。本当に美人で、
見ていてうっとりとしてしまう。イギリスから出品された作品
とのこと。

しぐれ来る瀞峡.jpg

帝展時代の作品では、山元春挙の「しぐれ来る瀞峡」滋賀県立
近代美術館蔵。山水画をきれいに着色したような作品。エメラ
ルドグリーンの渓谷に引き込まれそう。てっきり中国の情景か
と思ったのだが、三重、和歌山、奈良の県境の瀞渓とのこと。
(以前、ここを船で遡ったことがある。)

春.jpg

新文展時代の作品では、朝井閑右衛門の「春」京都市美術館蔵。
パステルカラーの花々に囲まれた水色と白の洋服の子ども。驚
いたのは、昭和18年の戦時中によくぞこのような作品を描き、
それが入選していたということ。メルヘンの世界に遊ぶ。

夏の印象.jpg

今も続く日展。山口逢春の「夏の印象」。ああ、この画家は知っ
ていた。朝顔の額縁の中に貝殻と夏の帽子。今の季節にはちょ
うどぴったりの絵。ここのところの暑さの中での清涼剤となる。





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最終更新日  2007年07月30日 00時44分39秒
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すてきですね   三四郎 さん
日展の新聞広告をおととい目にして、そのおしゃれな感じに興味を持ちました。
だんなさんを誘ったけど、興味ないって…
美術館は、HOKUSAI以来行っていませんが、
「夏の印象」自分の目で見てみたいな。
(2007年07月30日 12時55分43秒)

三四郎さん   一村雨 さん
とにかく作品数が多く、見応え充分で疲れるくらいです。
ぜひお出かけください。

(2007年07月31日 06時11分31秒)

石橋和訓は良かったですよね。   RICARDO さん
僕も行ってきましたのでTBしまーす。
空いていて、じっくり鑑賞出来ました。 (2007年08月01日 17時57分41秒)

こんにちは~!   はな さん
一村雨さん、こんばんは!
私のブログにご来訪ありがとうございました☆
最近腰痛で(おはずかしい…)パソコンに向かえず
こちらにうかがうのがおそくなってしまってごめんなさい…!
今回は知ってる画家さんも知らない人もみな平等に(?)ほぼ1~2枚ずつってところがすごかったですね!
それだけたくさんの人が出ていたということですよね。
私も《夏の印象》好きになりました! (2007年08月01日 22時04分43秒)

RICARDOさん   一村雨 さん
TBありがとうございます。
空いていましたか。私が行った時はかなり
混んでいました。
まだまだ知らない画家が多いなぁと感じた
次第です。
(2007年08月02日 05時57分23秒)

はなさん   一村雨 さん
腰の具合はいかがですか?
本当に170人あまりの画家の作品が出揃い
圧巻でした。
楽しめましたね。 (2007年08月02日 06時02分22秒)

今日行ってきました   なかのたろう さん
暑さを忘れて堪能しました。

名前を知らない画家も多く、図録は買わない主義なのですが、今回かなり心が揺れました。余力があればぜひもう一度行きたいなと思います。

(2007年08月08日 21時51分19秒)

なかのたろうさん   一村雨 さん
私も図録を買わない主義なので、
なかのたろうさん同様、心が揺れました。
結局買わずに帰りましたが、後悔しています。 (2007年08月10日 05時52分38秒)

山口逢春   はろるど さん
こんばんは。山口逢春は良かったですね。爽やかなブルーがとても涼し気で好印象でした。
ちなみにこの方は山種にある紫陽花の作者でしょうか。あの作品も清涼感のある佳作ですね。好きです。 (2007年08月16日 00時51分44秒)

はろるどさん   一村雨 さん
この間の山種の展覧会で、山口逢春の梅雨晴が
ありましたね。私もこの紫陽花、大好きです。
(2007年08月16日 05時37分11秒)

セレクトが渋い!   あおひー さん
なるほど、こういうチョイスをされてる方はかなり少ないと思います。
一村雨さん、渋いですよ!
朝井閑右衛門の「春」は不思議な感じでしたね。
あんな絵を戦時中に描けたということが驚きです。 (2007年08月16日 22時32分45秒)

あおひーさん   一村雨 さん
朝井閑右衛門、はじめて知った画家なのですが、
けっこう、おもしろい絵を描いているようです。
しばらく追いかけてみようと思いました。
(2007年08月19日 01時21分13秒)

美人読詩   chat_noir さん
一村雨さん、こんばんは♪
遅ればせながら私もこの展覧会に行ってきました。
石橋和訓の「美人読詩」は私もうっとり拝見しました。黒の使い方がとても印象深く、変な言い方ですが、日本人が描いたように見えなかったです。

山元春挙の「しぐれ来る瀞峡」はなんとも魅惑的な色使いで不思議な雰囲気の絵でしたね。 (2007年08月24日 01時09分10秒)

chat_noirさん   一村雨 さん
石橋和訓もここで、はじめて知った画家でした。
本当にうっとりしましたね。
まだまだ、いろんな絵に出会えることができるんだ
と思うとワクワクします。 (2007年08月24日 08時32分27秒)


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