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カテゴリ:アート
高校時代の古典の時間は、いつも睡魔との闘いであった。どう
しても同じ日本語だとは思えず、第2外国語を習っているよう
な気分であったことを思い出す。

そんなわけで、ここ最近の俄か勉強で、伊勢物語にざっと目を
通して、この展覧会に臨んだ。

在原業平図.jpg

会場に入ったしょっぱなから、岩佐又兵衛の「在原業平図」。弓
を持つ狩衣姿で、業平の身体もややうしろに弓なりにそって描
かれている。そして、豊頬長頤といわれる又兵衛特有の顔つき。
最近では、この顔を見るととても嬉しくてたまらない。

別のコーナー(恋白露)では、岩佐又兵衛の「梓弓」も出展され
ていた。金泥と墨で水平に引かれた霞がたなびく様子。それと
クロスするように描かれた生垣の縦の直線。なよっとした仕草
で戸口にもたれかかる女。門に近づく、やはりややうしろそり
気味の男。男と女の心はクロスするのかしないのか。

最初の「むかし男ありけり」のコーナーの英一蝶の「見立業平
涅槃図」には、思わず笑ってしまった。業平の死に際して、女
たちが泣いている。男の姿を探しても見つからなかった。さす
がに天下のプレイボーイだ。

俵屋宗達の伊勢物語図色紙の「もわっとした」美しさを味わい、
「東下り」のコーナーへ。かきつばたの絵があり、富士山があ
り、蔦の細道が描かれている。このコーナーは「琳派」コーナ
ーといってもいいほどだ。宗達、光琳、抱一の屏風などにうっ
とりと見入ることができる。

特に印象に残ったのが、鈴木守一の「東下り図」(細見美術館蔵)。
業平が富士山を仰ぎ見る姿を描いた絵だが、表装もまた絵にな
っている。表装と元絵の境界がはっきりしない。全体で一枚の
絵なのかとも思えた。表装に描かれたもみじ、かきつばたなど
東下りの主題が、なんとも美しく、見飽きることがない。

東下り図.jpg

俄仕込みで伊勢物語を読んで出かけたのだが、それぞれの作品
にその絵の背景についての丁寧な解説があって、下調べなしにも
十分理解できるような親切な展示になっていたのが嬉しい。






最終更新日  2008年02月05日 06時16分54秒
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