カテゴリ:アート
写真家には、詳しくはない。ここに出展されている14名の
うち、よく知っているのは、マン・レイ、ロバート・キャパ、 アンディ・ウォーホルぐらい。それに、メイプルソープと ヘルムート・ニュートンが続く。あとは、はじめて聞いた ような写真家ばかり。 子どもを写した写真に惹かれる。ポスターにもなっている ユージン・スミスの「楽園への歩み」。サイパンとか沖縄戦 の後に出てくるこの写真。だから一瞬、戦争の光景かと思 ったのだが、1946ということなので、戦争とは関係ないも のらしい。チルチル、ミチルの兄妹が青い鳥を探しに行く ところのようだ。 エドワード・ウエストンの「妖精は必ずいる」も思わず絵 画か舞台セットかと思わせるような写真。草むらの中から 飛び出る幼児。 ウイン・バロックの「森の中の子供」も草に埋もれる子ど もが、不思議な雰囲気。草の中から今、沸き出でてきたよ うな感じ。「森の道を行く子供」は、巨大な木々のトンネル の中を歩く本当に小さな少女。あまりにもそのさが大きく、 巨人の国の中にさ迷い出た子供のようだ。 そのほか、キャパの「パブロ・ピカソとフランソワーズ・ ジロー」は、興味深かった。巨人ピカソに傘を捧げさせて 歩くフランソワーズ・ジロー。まさに幸せの絶頂、恋の絶 頂期を写した決定的な写真。ピカソは若い恋人の自由奔放 な振る舞いを楽しげに見つめている。しかし、この結末 は・・・。それにしてもピカソは60過ぎの老人には、 まったく見えないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんばんは
この展覧会はかなり色々なことを考えさせてくれました。芸術と報道と、愉楽と悲惨と、人口と自然と・・・・ キャパの写真のピカソなんですが、わたしこれを見たとき花魁道中を思い出してました。 太夫と傘持ちの男衆と・・・ 写真は残酷と哄笑とが綯い交ぜになっているのを実感しますね。 (2008年04月14日 23時07分54秒)
彼の写真を始めてみたのは自分が中学生の頃だったと思います。
写真は小学生の頃から、遠足に行くとき持参したりしていたので、いつも興味の対象でした。 そんな私が最も衝撃を受けた写真家が、 ユージン・スミスです。 確かに、ロバート・キャパも、アンリ・カルティエ・ブレッソンも凄い写真家ですが、 ユージン・スミスの捕らえた、『時の瞬間』は、 壮烈、すざまじいものがありました。 私もカメラを手にするとき、 (2008年04月15日 00時52分00秒)
エンターキーで改行しようとしたら、書き込みになってしまいました・・・
あの『ユージン・スミスの目』を持って望むことができればと思っています。 その彼が、「楽園への歩み」のような、優しい瞳の作品を撮っていたとは思いませんでした。 彼の目は、常に時代を鋭く抉り取る目、そのものではないでしょうか。 今世界中の第一線で活躍している全てのカメラマンの目標、それがユージン・スミスでしょう。 長々と書いてしまいました、お許し下さい (2008年04月15日 01時03分53秒)
わん太夫さんは、カメラにも強そうですね。
きっとステキな写真を撮られるのでしょうね。 わたしもデジカメを持ち歩いていますが、 カメラ任せで撮るだけで、出来上がりには いつもがっかりしてしまいます。 本格的に写真の撮り方の勉強をしたいです。 (2008年04月15日 20時09分44秒)
たしかに子ども、多かったですね。
ルイス・ハインは別として、モノクロ写真の魔法がかった雰囲気にとても合っていました。 ふだん思い出さない童話の世界を連想させたり、写真はイマジネーションをかき立てますね。 (2008年04月16日 01時29分41秒)
モノクロ写真って、おっしゃられるように
魔法がかった雰囲気ですね。 日常を非日常に変えるような感覚です。 リアリティを感じる作品もあれば、そうでない 作品もあって楽しむことができました。 (2008年04月16日 05時29分51秒)
こんばんは。
私も先日行ってまいりました。 写真を観るのが好きなので、楽しみにしていた展覧会でした。 様々な主題の作品が並んでいて、まさに「写真とは何か」を考えさせられました。 (2008年04月22日 23時16分35秒)
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