つまずく石も縁の端くれ

2009/03/15(日)06:06

チェンジリング

映画(91)

「これは真実の話」であるというテロップから始 まる。行方不明になって、5か月後に警察が連れ てきた少年は、実の息子ではなかったという話。 警察の自己保身のための理不尽な対応には、胸が つぶされるような思いで、気分が悪くなる。後で 絶対に逆転があるはずだと信じながら見続ける。 新聞の批評に、「アンジェリーナ・ジョリーの 目の演技だ。」というようなことがあったが、 私は目深にかぶった帽子からのぞく赤い唇の方が 目に焼きついた。セクシー&アクション女優だと 思っていたアンジーの再発見。 二転三転し、最後に収れんしていく展開は、素晴 らしい。観客の疑問をうまく解きほぐしていく。 心に染みる音楽も最高。イーストウッド、老いて ますます健在。 暗く救いのない話ではあるが、希望を持ち続ける ことが大切であるというメッセージを受け止めた。

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