2009/03/15(日)06:06
チェンジリング
「これは真実の話」であるというテロップから始
まる。行方不明になって、5か月後に警察が連れ
てきた少年は、実の息子ではなかったという話。
警察の自己保身のための理不尽な対応には、胸が
つぶされるような思いで、気分が悪くなる。後で
絶対に逆転があるはずだと信じながら見続ける。
新聞の批評に、「アンジェリーナ・ジョリーの
目の演技だ。」というようなことがあったが、
私は目深にかぶった帽子からのぞく赤い唇の方が
目に焼きついた。セクシー&アクション女優だと
思っていたアンジーの再発見。
二転三転し、最後に収れんしていく展開は、素晴
らしい。観客の疑問をうまく解きほぐしていく。
心に染みる音楽も最高。イーストウッド、老いて
ますます健在。
暗く救いのない話ではあるが、希望を持ち続ける
ことが大切であるというメッセージを受け止めた。