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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2009年05月16日
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カテゴリ:アート
クレー.jpg

パウル・クレーがいかに浮世絵や水墨画など東洋の
影響を受けていたかを探る展覧会。

クレーが浮世絵の影響を受けていたことは、まだ
あまり知られていないそうで、研究途上とのこと
らしい。

クレーがまだ色彩画家となる以前の線描画の時代に、
北斎の「北斎漫画」の人物像を真似て描いている
ものが多数、展示されている。

さらに、北斎をはじめ、写楽、広重、豊国、国芳
などから、構図を借りたり、インスピレーションを
得た作品があった。

たとえば、「役者のマスク」という絵(これは、
実際には展示されていなく、ビデオで紹介)は、
北斎の百物語の提灯お岩さんの影響を受けている。
提灯の平行線がそのままクレーの絵に使われている
とのこと。それが、たとえば今回展示されている
「ホールC、エントランスR2」の平行線とも
関連しているという。

過去に何度か見たクレーの展覧会に比べ、デッサンが
多く、色彩感あふれる絵は少ないので物足りない。
さらに上記の研究発表のような感覚であり、鑑賞と
いうより、勉強したなぁという感じである。

クレーの絵とともに展示されている浮世絵には、
見るべきものが多かった。特に国芳の韓信の股
くぐりの絵に出会えて大収穫だった。

そして、このクレー展よりも階下の会場で併設されて
いる「江戸浮世絵巻展」の方がインパクト大であった。





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最終更新日  2009年05月17日 00時49分24秒
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