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つまずく石も縁の端くれ

2009年08月05日
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カテゴリ:アート
トリノ・エジプト展.jpg

夏休みのせいだろうか、平日の午後でも、館内は大混雑。
土日の混みようが思いやられる。やはり、日本人は
ミイラ好きなのだろうか。

といっても、こちらのミイラは期待したほどではない。
大人と子ども一体ずつのミイラ。リネンの包帯が全体に
巻かれて、何となく人間らしい格好をしている様子が
分かるだけのもの。やはり、ミイラはあの「干物」の
ような顔や肌が見えるものでなければ、面白くない。

このミイラを眺めながら、昔々、ヨーロッパの見世物で、
エジプトミイラの解体ショーをやって、多くのミイラを
ばらばらの灰にしてしまったことを思い出した。たとえ、
見世物になっていても、こうやって、形が残っている
のは、まだまだ幸せなのかと思う。

エジプトの神像とか、動物の像や、ヒエログリフの
描かれた文字板などもいつかどこかで眺めたことが
あるので、日本初公開と言っても、さほど新鮮には
感じられなかった。おとなしく順番を待って、じっと
眺めるほどの忍耐力がなかったので、人の頭越しに
さっと見て回ったせいかもしれない。

と、否定的な感想を書き連ねたが、呼び物のツタン
カーメンとアメン神像をはじめ、ライオンの頭の
セクメト女神の像など、巨大な像が立ち並ぶ「彫像
ギャラリー」のコーナーは素晴らしかった。

みなさん、書かれているとおり、展示方法が、
凝っている。暗い空間に美しい照明に照らされて、
それぞれの像が輝いている。そして、あちらこちらに
鏡を効果的に配置してあるので、あの狭い都美の廊下が、
巨大な神殿の廊下を歩いているように感じられた。

特に巨大なセクメト神は好きだ。復讐の女神とのことだが、
コブラが頭を持ち上げる上に大きな丸い太陽円盤をつけた
ライオンの顔をした女性神である。

イビの石製人型棺の蓋.jpg

私がいちばん美しいと思い、感銘を受けたのは、「イビの
石製人型棺の蓋」である。きれいな曲線を描いた髪の毛が
抜群のバランス感覚である。スポットライトがあたり、
キラキラと底光りするような顔は、ずっと見ていても
飽きなかった。

ツタンカーメン像は、その右手に注目。こそっと手の先が、
出ているところが奥ゆかしいというか、面白い表現方法
だった。







最終更新日  2009年08月06日 05時11分20秒
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