2010/01/18(月)01:25
DOMANI・明日展2009 国立新美術館
この展覧会は、損保ジャパン美術館で開催していた頃
から名前だけは知っていたのだが、現代作家の展覧会と
いうことで、関心がなかったのだが、今回はブロガーの
方々に好評なので出かけてみた。
私には、まったくはじめて名前を聞く12人の作家。しかし、
どのコーナーも見応えのある作品ばかりで、充実した
時間を過ごすことができ、収穫大であった。
特に次の3人の作家が気に入った。
まず、栗本夏樹の漆造形。柴田是真の漆作品をを見た
ばかりだったので、現代の漆がこういうものかと興味が
湧いた。車のボンネットに漆や螺鈿を細工するのも、
面白い。ボンネットっていい形をしているなと思う。
パレスチナの巨大な人形のオブジェはカッコよかった。
伊庭靖子。よく見かける写真のような絵画作品なのだが、
水が滴る染付の器の表面の清々しさに思わず息を飲む。
調べるとあちこちで展覧会も開かれているようで、かなり
メジャーな方であるらしい。今後、要チェック。
高野浩子。巨大な本棚のオブジェ。書物という知の結晶を
題材にしたアートというだけで、胸が躍る。そして、
そこに舞い降りる女神のテラコッタは優しく美しい。