カテゴリ:アート
斎藤芽生という作家さん。私は初めて知りましたが、 この展覧会には圧倒されました。 毒花図鑑、徒花図鑑などの花のイラストシリーズ。 現代版ボタニカルアートです。人々の欲望を花に例え、 美しくそして毒々しく描かれた花々。それぞれのキャプ ションを読みながら、思わずニンマリしたり、なるほどと 膝を打ったり面白く眺めました。 そのほか、おどろおどろしくも美しい幻想画の数々。 こちらも脳裏に強烈に刻み込まれました。幻想的ながら いつかどこかで見たような光景の絵が続きます。 それぞれの絵を眺めていると、異次元の世界にトリップ したような感覚に浸ります。心の中がザワザワしてきます。 例えば、「野火賊〜修羅浜」という作品です。大空に暗く 怪しい雲が沸き起こる中、昔懐かしい電話ボックスの中に 浮かび上がる少女。遠くにはいつか泊ったことのあるような 海辺のホテルが見えます。日常から一歩、ふと知らない横道に 入ってしまうと落ち込んでしまう異界です。 香星群アルデヒドというモノクロの版画シリーズも素敵でした。 もともとマニエル・ノワールの版画が大好きなのでこれらの 作品にも見とれてしまいました。 アート仲間から「知るのが遅すぎる」と怒られそうな作家さん
ですが、これから要チェックしたいと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月31日 11時40分16秒
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