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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2021年01月19日
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カテゴリ:アート


田中一村は画壇には出ず70年間の画家生活を送り、1977
年に奄美大島で無名のまま亡くなりました。没後にNHK
日曜美術館等で取り上げられ、爆発的に人気の出た日本画
家です。ゴッホやモディリアーニのように生前は無名で没
後人気の出た画家ということでドラマ性もあります。この
ような日本の画家でもう一人思い浮かぶのは高島野十郎で
す。両人とも一時、千葉県に住んでいたという共通点もあ
り、けっこう身近に暮らしていたのだなぁと親近感もわき
ます。

田中一村は奄美大島での南国風景を描いた細密画で人気
が出ました。今回の展覧会では、それに該当する作品は
「アダンの海辺」の一点しかありません。この「アダン
の海辺」は素晴しいの一言ですが、一村の代名詞でもあ
る奄美大島での作品がもう少し見たかったです。(色紙
等の小品はありましたが)

この点が少々物足りなく感じたのですが、全体的には神
童といわれた少年時代から晩年までの田中一村という画
家の画業をたどる面白さはありました。

初期の頃の南画、身近な人にあげた色紙、本人撮影の写
真、仏画、着物帯など一村関係のいろいろな作品・資料
が展示されており、一村の研究発表の成果発表の展覧会
かなという感じもしました。

常設展では一村が退学した東京美術学校で同期だった東
山魁夷や橋本明治の作品がありました。もし一村が2か
月で退学しなかったら東山魁夷と同様、国民的画家とな
っていたのだろうかなど想像しながら眺めていました。
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最終更新日  2021年01月19日 00時28分35秒
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